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「覚悟して観た」「軽い気持ちでは観られない」“前代未聞の脚本”に震撼…主演女優“苦悩の一作”

  • 2025.6.12

予想外の展開が続く作品は視聴者の感情を大きく揺さぶり、強烈なインパクトを与えます。今回は、そんな“予想外の展開”に度肝を抜かれる名作5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2013年公開の映画『さよなら渓谷』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“予想外の展開”に度肝を抜かれる名作映画『さよなら渓谷』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『さよなら渓谷』
  • 公開日:2013年6月22日

あらすじ

 吉田修一さんの同名小説を原作に、大森立嗣さん監督で実写映画化。

緑豊かな渓谷近くの市営団地で、幼児殺害事件が発生。容疑者として逮捕されたのは、母親である立花里美(薬袋いづみ)でした。事件の発生により、里美と隣人である尾崎俊介(大西信満)の不倫関係が明らかになります。その証言をしたのは、俊介の内縁の妻であるかなこ(真木よう子)でした。

週刊誌記者の渡辺一彦(大森南朋)は、幼児殺害事件の真相を追ううちに、俊介の過去に辿り着きます。渡辺が取材を進めるなか、15年前にこの渓谷で起きたレイプ事件の存在が浮かび上がってくるのでした―。

人間の愛と憎しみの極限を描く…真木よう子の体当たり演技 ※ネタバレあり

映画『さよなら渓谷』では、レイプ事件、性加害という重いテーマを背負って物語が進みます。そんな本作に対し、作品を視聴した一部の方から「軽い気持ちでは観られない」「覚悟して観たけど、やはりしんどかった」「理解できない」という声が寄せられたようです。レイプ事件の加害者と被害者が内縁の夫婦として一緒に暮らしているという設定は、斬新でありながらも納得できないポイントでもありました。

一方で、常識では到底理解しがたい設定を通して、人間の愛と憎しみや罪と罰、赦しといった根源的なテーマを深く掘り下げている構成を高く評価する方も多くいました。

真木よう子さんは本作で過激な演技を披露しており、切なくも気怠く体を重ね合うシーンは彼女の心の葛藤と根源的なテーマを表現しているかのような名演技でした。SNSでは「とても切ない」「生気のない人形の様な真木よう子の演技が素晴らしい」「めちゃくちゃしんどいけどすごい映画」など、好評が集まりました。

主演女優「ご飯を食べるのもつらくなって…」

映画『さよなら渓谷』にて、主演を務めた真木よう子さん。

真木さんが演じた尾崎かなこは、心に深い傷を受けるキャラクター。そんなかなこの役にのめり込むあまり、心身のバランスを崩しかけてしまったのだとか。

ご飯を食べるのもつらくなってしまって。だから、とにかく真木よう子に戻る作業をしないとマズいなと思って、明るい曲を聴いたり、わたしを支えてくれている周りの人たちにいつも以上に感謝しながら、つらい目に遭っているのはかなこで、 真木よう子じゃないんだって自分に言い聞かせました。そうやって、自分に戻る作業をしたのはこれが初めてですね。出典:『さよなら渓谷』真木よう子単独インタビュー(シネマトゥディ)

役に入り込むあまり、つらさを感じてしまうほどの葛藤が表現された傑作と言えるでしょう。そんな真木さんの快演にSNSでは「体当たり演技が凄い」「あの真木よう子は最高すぎる」と絶賛の声が見受けられました。

まだ映画『さよなら渓谷』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『さよなら渓谷』に興味を持っていただけた方は、“事件の裏に隠された愛憎劇”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です