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「かなりキツい」“救いのない脚本”に絶望の声も…主演女優「辛いことがありすぎて…」葛藤の一作

  • 2025.6.1

衝撃のバッドエンドに、思わず「見なきゃよかった」と後悔してしまいそうになる作品。しかし、バッドエンド作品は私たちの感情を深く揺さぶり、忘れられない体験を与えてくれます。今回は、そんな“救いのない結末”に心が揺さぶられる名作5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、2024年公開の映画『マッチング』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

名作映画『マッチング』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『マッチング』
  • 公開日:2024年2月23日

あらすじ

ウェディングプランナーの唯島輪花(土屋太鳳)は、恋愛に不器用ながらも充実した日々を送っていました。そんななか、同僚の勧めによって登録したマッチングアプリで、誠実で優しそうな男性・永山吐夢(佐久間大介)と出会います。メッセージを重ねるうちに惹かれ合った2人は初めて顔を合わせたものの、吐夢の異様な雰囲気に輪花は強い違和感を覚えました。

吐夢と会った日から、輪花の周囲で不可解な出来事が頻発します。吐夢の些細なストーカー行為は次第にエスカレートし、輪花は恐怖に苛まれる。実は吐夢は、過去の事件によって深い心の闇を抱えており、輪花に対して歪んだ感情を抱いていたのです。マッチングアプリを通じて始まった二人の関係は、さらに制御不能な危険な状況へと変わっていきます―。

二転三転する展開に大混乱…タップ1つで始まる出会いが悲劇を巻き起こす※ネタバレあり

『ミッドナイトスワン』や『全裸監督』で知られる内田英治さんが監督を務める作品です。内田英治さんは脚本家・宍戸英紀さんと連名で脚本も担当され、さらには小説版『マッチング』も執筆されています。

映画『マッチング』は近年急速に普及し始めた“マッチングアプリ”を軸に、徐々に平穏な日々が壊れていく主人公を描いた作品。SNSでは、「かなりキツい」「よくできた展開だが最後まで救いがない」「マッチングを見たが、かなり恐怖と絶望を堪能する」という声も。

また、最後まで犯人が誰か分からないような展開が高評価。佐久間大介さん演じる永山吐夢が犯人かと思いきや、あの人が犯人だったのかと思いきや、この人が犯人で、やっぱり違って…といったように、物語が二転三転します。

SNSでは「えー?!何と?!犯人誰?!みたいな感じで、終始目が離せない展開だった!!」「様々などんでん返しがあり最後まで楽しめた」など、予測不能な展開と緊張感を絶賛するコメントで溢れていました。

覚醒した演技は“母性”をスイッチに…

映画『マッチング』で主演を演じた土屋さんは、撮影時、過酷なストーリー展開や登場人物への思いに折り合いがつかなくなってしまうこともあったのだとか。撮影時を振り返り、次のように語っています。

今回は辛いことがありすぎて伝えたいこと、見せたいことを忘れてしまうというのか、わからなくなってしまうことがあって。そんな時にでも残るスイッチがあるとしたら“母性”なのかなと思ったんです。守るタイプの優しい母性ではなく、家族や子どもになにかあったらやり返すぞ!という攻撃的な母性。自分の大切なものを傷つけられたら、なにをしでかすかわからない、そういうスイッチをイメージしました。出典:MOVIE WALKER PRESS『マッチング』インタビュー内

2023年に出産し、プラベートでも1児の母として育児と女優業の両立に奮闘している土屋さん。母性が役作りの鍵となったと当時の心境を語っていました。

まだ映画『マッチング』を観たことがない方、また本記事を読んで映画『マッチング』に興味を持っていただけた方は、“どんでん返しの結末”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です