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ダイソーで作ったんだけど…プロが4日かけて作った『作品』に「美術館にありそうw」

  • 2025.6.3

一般的な紙粘土や油粘土とは全く異なる「オーブン粘土」。色を練り、成形し、オーブンで焼き上げて仕上げる、というプラスの体験が含まれていて、まるで陶芸家のような気分が楽しめます。特別感がありますが、ダイソーでも購入できるので、誰でも気軽に、物作りの楽しさに触れることができます。

中田文花(@cyutaponSS)さんが、「ダイソーの粘土で作った驚愕の国宝級作品」についてX(旧Twitter)に投稿し、「ダイソー粘土をここまで操れるとは」、「人間国宝に認定」と話題になっています。

いったいどのような作品だったのでしょうか?

話題の投稿が、こちら!

あまりの完成度の高さに「これ本当に手作り?しかもダイソーの粘土?」と、見た人は必ず何度も聞き返したくなるような作品…!

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出典:中田文花(@cyutaponSS)さん

童子のなんとも言えない柔らかな表情、その微細な眼差しや、衣のひだや線の流れまで、ひとつひとつにこだわりが感じられます。また、その手にした水差しにはまるで本物のような重量感と存在感が宿っているようです。

特別な材料ではなくても、身近な素材でここまでできることに、思わず驚きが隠せません。投稿者さんの、ひと手間と、持ち前のセンスや技術、また特別な想いや気合いによって、百均の粘土はここまで美しく、美術館に並べたくなるような作品になれるのですね。

「かわいい」を形にする4日間

投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---とても丁寧に作られていて感動しました…。今回、こちらを作ろうと思った理由をお聞かせください。また、オーブン粘土はいくつ使ったのでしょうか?

マニアックな視点ですが、薬師寺の国宝「慈恩大師像」の隅っこに描かれている童子形の水差しがとてもかわいいのです。その可愛さを伝えるために作りました。焼き物でないと水を入れることができないので、オーブン粘度に着目しました。人形は手のひらに乗るサイズで、4袋使用しました。

---視点が尊すぎます。水差しだからきちんと水が入る素材にしたい、という考察も素晴らしいです。どのくらいの時間で完成したのでしょうか?また、作ってみた感想をお聞かせください。

4日かかりました。ポット、顔、体、仕上げ、それぞれ1日ずつ。仕上げは爪の甲で磨いてます。すると土の粒子が整って艶が出ます。作ってる最中からかわいいので「かわいい~かわいい~」とずっと呟いてました(笑)。

---かわいいと思ったものを自分で完璧に作り上げる、その愛情とクリエイティブさが本当に素晴らしいです!

今回の作品だけでなく、見る人の心を動かすような作品を数多く手がけている投稿者さん。その世界観にもっと触れたい方には、今年4月に出版された『絵で見る四天王寺聖霊会』(海風社刊行・中田 文花(作・絵)小野真龍(監修))もおすすめです。

聖霊会に関して、絵と文で優しく解説されていて、アートと文化が交差する素敵な一冊になっています。

百円で降り立った神

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

質感いいですねー!
ダイソー粘土をここまで操れるとは…!
さすが文花さんじゃ
人間国宝に認定致しますw
弘法筆を選ばず過ぎるw
色艶と言い表情と言いさすがでいらっしゃいます。
まるで生きているような素晴らしさ。
どこかの博物館の所蔵品かと思いました

本当に美術館に展示されていても違和感のない格調高い作品。しかもそれがダイソーの素材でできていることに、感動と驚きの声が止まらない、そんな反響が続々と届いています。

まるで時代を超えて現代に現れたような佇まい。何度見ても目を奪われるような尊さが宿る、まさに小さな名作です。

取材協力:中田文花(@cyutaponSS)さん