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【大人の京都&銀座】日本の香り文化を体験!「香り博2025」香老舗松栄堂の薫習館で自分だけの匂い袋ワークショップ

  • 2025.4.20

こんにちは、奈良在住の編集者・ふなつあさこです。Instagramを眺めているたら「お香の老舗でこんなイベントしてるんだ〜」と“香り博”なるイベントの情報をキャッチ。

京都、丸太町(まるたまち)に本店を置く香老舗 松栄堂(こうろうほ しょうえいどう)さんで開催されるワークショップを、ひと足早く体験させていただきました!

香りのタブレットと巾着を選んで、自分だけの匂い香作りにトライ!

訪れたのは、松栄堂さんの京都本店に隣接する香りのミュージアム、薫習館(くんじゅうかん)。ワークショップの会場には、それぞれワークシートなどがセットされていました。

デモンストレーターの柴木(しばき)さんの説明を受けながら、匂い香作りをスタート。こちらのワークショップでは、作りやすい7つの香りのタブレットを使用します。

比較的新しい素材ではあるものの人気の高い「ラベンダー」、シナモンに近い香りの「桂皮(けいひ)」、クローブとも呼ばれる「丁子(ちょうじ)」、ウッディでさわやかな「藿香(かっこう)・甘松(かんしょう)」、涼やかに香る「竜脳(りゅうのう)」、松栄堂の調香師さんがブレンドした、いわばプロによる仕上げ用のタブレットA・Bのなかから、嗅覚を頼りに組み合わせていきます。

とはいえ、なにぶん匂い香を作るのは初めてのこと……最終的にどんな香りに仕上がるかは全くイメージがつきません。スタッフの方に相談しながら、タブレットをチョイスしていきます。組み合わせや使うタブレットの内訳は自由ですが、仕上げ用A・Bのタブレットを混ぜるのだけはおすすめできないとのこと(生臭い匂いになってしまうそうです)。

嗅げば嗅ぐほど香りの迷宮に迷い込みながらも、日本の伝統的なお香をイメージしつつ、春夏らしくサッパリとした香りを目指しました。

スタッフの方にもチェックしていただき「バッチリやないですか?」と背中を押されてファイナルアンサー。メッシュ素材の袋にタブレットを入れたら口を閉じ、ビスケットぐらいの硬さのタブレットを外から手でポクポク割っていきます。

袋は薄めなので、破れないよう1枚ずつ割ってていくのがコツです。なお、細かく砕くと香りが強く、粗めに割っておくと香りが弱まったときにまた割れば香りが復活するそう。

最後に、好みの色のちりめんの巾着を選んでお香の入ったメッシュ袋を収めたら完成です。思い通りの香りに仕上がって大満足です。

できあがった匂い香は、玄関や車に置くもよし、クローゼットやひきだしに入れるもよし。平均して半年ほど香りがするとのことですが、使う場所などによって変動があり、気温が低く空気があまり入れ替わらない場所の方が長く香ってくれるそう。

ワークショップ後に、薫習館も少し見学。それぞれ違った香りで満たされている「かおりBOX」にトライしてみました。

「香りの柱」でお香の原料の香りをクンクンしてみると……なかなかの刺激。この香りからどうブレンドしたらいい香りに結びつくのかしら。

さらにお隣の本店も覗いてみると、店内は海外からのゲストで大賑わいでした。日本の香文化っていつの間に世界の人々に知られていたんでしょう。

店内には、香道のお道具やオーセンティックなお線香などはもちろん、

松栄堂の定番の香りを好みの巾着に入れてもらえる「えらべる匂い香」や

大阪・関西万博公式キャラクターの「ミャクミャク」をあしらった香台なども!

横浜の「近沢レース」とコラボした「香り袋 てのひらレース」や、

お香のカードゲーム「くんくんくん」も気になりました。

体験イベントも盛りだくさん! 京都&銀座をお散歩しながら香りを楽しめる“香り博”

今回お世話になった松栄堂さんのほか鳩居堂さん、日本香堂さんというお香の老舗3社によって2024年春に東京・京都で初開催され、今年で2回目の開催となる“香り博”。

京都では京都鳩居堂 本店、香老舗 松栄堂 京都本店・薫習館、香十 京都二寧坂店、無印良品 京都BALにて、東京・銀座では東京鳩居堂 銀座本店、香老舗 松栄堂 銀座店、香十 銀座本店、無印良品 銀座にて「お香の日」である4月18日(金)から5月18日(日)まで、スタンプラリーや各会場での様々な体験イベントが開催されます。

匂い香(匂い袋・香り袋)作りから室町時代から続く香道体験まで幅広いラインナップ! 人気ワークショップはキャンセル待ち状態なので、早めのチェックを。

さらに今年は、万博イヤーということで6つの大陸をイメージした香り博限定商品「EXPO INCENSE」を発売。鳩居堂さん、松栄堂さん、日本香堂さんがそれぞれ2大陸ずつ担当した今までにない香りが誕生しました。香りで世界一周に旅立てそう!

3会場を訪れてスタンプを集めると、この「EXPO INCENSE」のなかからサイコロで当たったものがプレゼントされます。参加無料だなんて太っ腹! お散歩がてらぜひトライしてみてください(景品がなくなり次第終了。また、無印良品 銀座はスタンプラリーのみ実施、景品の引き換えはできません)。

奈良時代の宝物庫・正倉院には香木が伝えられ、去年の大河ドラマでもおなじみの『源氏物語』でもお香のシーンが幾度も登場し、「香道」が確立された室町時代以降は芸道としても受け継がれてきた日本の香文化。

1400年以上にわたり愛され続けてきた日本古来の香りは、私たちに自然とインプットされているよう。日々慌ただしく過ごしていてゆらぎやすい私たちの心の深くまで癒やしてくれる気がします。

いい香りに包まれると気持ちもガラッと変えられるもの。ゆら〜っと立ち上るお線香の煙をぼーっと眺めるのもちょっとしたマインドフルネス効果がありそうです。この機会に、日本の香文化に気軽に触れてみて!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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