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プロ「なるべく避けてください」→『二枚爪』を悪化させている…見落としがちな“意外な原因”とは?【プロが監修】

  • 2025.5.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

自分の爪を見てドキッとした経験はありませんか? 薄くて弱々しい、ひどい乾燥で二枚爪になりやすい…そんなお悩みを抱えている人も多いはず。

実は、その原因は想像以上に身近なところに潜んでいるかもしれません。今回は、爪が弱くて薄い原因と、プロが教える効果的な改善策を徹底解説します。

爪のトラブルの原因は…

爪が弱くて薄い、割れやすい…これらの悩みは、単なる体質や老化のせいとは限りません。

生活習慣や外的要因が大きく影響している場合があります。中でも見落とされがちなのが「乾燥」です。

私たちの爪は、ケラチンというタンパク質でできています。

このケラチンは、水分を保持することで、しなやかさと強度のある健康的な状態を保っています。しかし、乾燥によって水分が不足すると、ケラチンが硬くなり、脆くなってしまうのです。

その結果、爪が薄くなり、割れやすくなったり、剥がれやすくなったりするのです。乾燥は、空気が乾燥する冬だけでなく、エアコンの効いた室内や、手洗い・洗剤の使用頻度が高い場合にも起こりやすいので注意が必要です。

乾燥以外にもさまざまな原因が

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

乾燥以外にも、爪の健康を脅かす要因はたくさんあります。例えば、栄養不足もその1つに挙げられます。

爪の成長には、タンパク質(爪の主成分であるケラチンの材料)、鉄(血流を促し栄養を爪母に届ける)、亜鉛(新陳代謝を促進し丈夫な爪の形成に必要)、ビタミン(特にビタミンB群・A・Eは爪の再生や保湿に役立つ)などの栄養素が不可欠です。 偏った食生活やダイエットによってこれらの栄養素が不足すると、爪が薄くなったり、成長が遅くなったりします。

また、爪への負担も大きな原因です。 マニキュアやジェルネイルの頻繁な使用、ネイルオフ時に無理な剝がしや削り、爪を噛むいじる癖、家事や仕事による爪への衝撃なども、爪を傷つけ、弱く薄くしてしまう可能性があるのでなるべく避けてください。

さらに、病気も関係している場合があります。甲状腺機能低下症や貧血など、特定の病気は爪の健康に影響を与えることが知られています。もし、原因が特定できない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

プロが実践!爪を強く育てるためのケア

爪を健やかに育てるには、毎日の小さなケアの積み重ねが大切です。プロも実践している、効果的なケア方法をいくつかご紹介します。

まずは、毎日の保湿ケア。ハンドクリームを塗る際、指先や爪の根元まで丁寧になじませることが大切です。また、キューティクルオイルとの併用は非常に効果的です。キューティクルオイルは、爪の根元に潤いを与え、乾燥によるささくれや二枚爪の予防、爪の柔軟性の維持など多くのメリットがあります。

おすすめの使用タイミングは、就寝前、手洗いやアルコール消毒の後、水仕事後などです。

また、爪を保護するために、家事をする際はゴム手袋を着用するとよいでしょう。洗剤やアルコール剤は爪の油分を奪うため、なるべく控えるか保湿とセットで使用をおすすめします。爪切りは二枚爪になりやすいのでヤスリ(ネイルファイル)で整えることがおすすめです。

さらに、バランスの良い食事を意識しましょう。卵、納豆、肉、魚、緑黄色野菜、ナッツ類などをバランス良く摂取し、必要に応じてサプリメントを活用するのも1つの方法です。

まずは乾燥対策からはじめよう!

爪の健康は、体の健康のバロメーターでもあります。爪が弱くて薄い、割れやすいと感じたら、まず乾燥対策から始めましょう。

毎日の保湿ケアを徹底し、爪への負担を減らすことで、健康で美しい爪を取り戻すことができるはずです。セルフケアに加えてネイルサロンでの甘皮処理や爪の形を整えるネイルケアも非常に効果的です。

そして、栄養バランスの良い食事や生活習慣を心がけることも忘れずに。もし、改善が見られない場合は、専門医に相談することも検討しましょう。


監修者:寺木智子

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・ネイルサロンローズローズ、ネイルスクールを27年間自由が丘で開業中。
・NPO法人日本ネイリスト協会本部認定講師
・JAPAN地爪ソムリエネイリスト協会代表理事
・爪本来の美しさと健康を引き出す「地爪育成」に特化したケアを提供。プロ育成を目的としたケアスクールも主宰(現在約1500人のケアネイリストを育成、輩出)