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医師「なるべく避けてください」→実は『白髪と抜け毛』を悪化させる…やりがちな“3つのNG習慣”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.18
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

以前は無かった白髪が、最近急に増えた…なんて経験、ありませんか? あるいは、毎朝梳かすたびにハラハラするほどの抜け毛に悩まされている方もいるかもしれません。
加齢による変化もありますが、実は日常生活の中に、白髪や抜け毛を悪化させてしまうNG行動が潜んでいる可能性も!今回は、専門家の意見も参考に、白髪と抜け毛を増やす原因となる行動を徹底解説します。

頭皮の乾燥は白髪にも抜け毛にも悪影響

白髪や抜け毛の原因は様々ですが、頭皮環境の悪化は大きな要因の1つです。

乾燥した頭皮は、毛根に十分な栄養が行き届かず、髪が細くなったり、抜けやすくなったりします。

また、乾燥によって頭皮のバリア機能が低下すると、外部刺激を受けやすくなり、炎症やフケを引き起こすことも。これらの炎症は、さらに抜け毛を促進する可能性があります。

そして、頭皮の乾燥は、白髪の原因となるメラノサイト(メラニン色素を作る細胞)の機能低下にも繋がると考えられているため、頭皮の乾燥は白髪と抜け毛、両方に悪影響を及ぼすのです。

頭皮の乾燥を悪化させる意外な習慣

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどのような行動が頭皮の乾燥を招くのでしょうか?

まず挙げられるのは、シャンプーのやり方です。 ゴシゴシと強く洗うと、頭皮に負担がかかり、必要な皮脂まで洗い流してしまいます。また、熱すぎるお湯で洗うのもNGで、頭皮の乾燥を加速させ、敏感肌の人にとっては炎症を起こす原因にもなるのでなるべく避けてください。

さらに、紫外線によるダメージも無視できません。夏の強い日差しはもちろん、冬や曇りの日でも、紫外線は降り注いでいるため、帽子をかぶったり、日傘をさしたり、日焼け止めスプレーを使うなど、紫外線対策を怠らないようにしましょう。

他にも、睡眠不足や偏った食生活、過度なストレスなども頭皮環境を悪化させる要因として挙げられます。

これらの要因が複雑に絡み合って、白髪や抜け毛を促進している可能性があるのです。 例えば、毎晩遅くまでスマホをいじって睡眠不足になったり、脂っこい食事ばかりで栄養バランスの悪い食事を続けたりする生活は、頭皮への負担が大きくなってしまいます。

日々の習慣を見直して、健康な髪を

白髪と抜け毛は、加齢による自然な変化もありますが、日常生活の習慣を見直すことで、その進行を遅らせる、あるいは改善する可能性があります。頭皮の乾燥を防ぎ、適切なケアをすることは、健康な髪を保つために非常に重要です。

シャンプーのやり方、お湯の温度、紫外線対策、睡眠、食事、ストレス管理など、今日からできることから少しずつ改善していきましょう。小さな習慣の見直しで、あなたも輝く髪を取り戻せるかもしれません。もし、症状が改善しない場合は、専門医への相談も検討してみてくださいね。


監修:林 瑠加
慶應義塾大学形成外科学教室に約10年間在籍し、一般形成外科、小児、再建分野を幅広く担当。慶應義塾大学大学院医学研究科では毛髪再生の研究に取り組み、医学博士を取得。2015年からは4年半、カンボジアに居住し現地での臨床にも従事した。帰国後は形成外科に加え皮膚科、美容皮膚科の経験を積み、2024年11月に品川区西五反田に「LIKKAスキンクリニック」を開業。患者様の身近なお悩みに対応すべく、保険・自由診療双方からのアプローチで診療を行っている。形成外科専門医、抗加齢医学会専門医、臨床毛髪学会評議員。