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美容師「洗いすぎはNGです」 朝晩『シャンプー』をしている人は注意→やりすぎが招くトラブルとは?【プロが解説】

  • 2025.5.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「皮脂が気になるから毎日2回洗ってる」「汗をかくから朝も夜もシャンプーは欠かせない」清潔感を大切にする人ほど、念入りなシャンプーを習慣にしているかもしれません。しかし、美容師はこう警告します。“シャンプーのやりすぎ”が、髪や頭皮を逆に傷めてしまうことがあるのです。

とはいえ、一律に「1日1回が正解」と決めつけるのも早計です。使うシャンプーの種類や生活スタイルによって、適した頻度や洗い方は変わるもの。今回は美容師監修のもと、「やりすぎによる悪化のサイン」と「正しい洗い方」について、両面から詳しく解説します。

シャンプーのやりすぎが招くリスクとは?

本来、シャンプーの目的は、髪と頭皮の汚れや余分な皮脂を取り除き、清潔な状態を保つこと。ですが、必要な皮脂まで奪ってしまうほどの過剰な洗浄は、頭皮の乾燥やバリア機能の低下を引き起こします。

特に、サルフェート系の洗浄力が強いシャンプーを使っている人が、朝晩2回洗っている場合は注意が必要です。乾燥が進むことで皮脂の過剰分泌を招いたり、フケやかゆみといった頭皮トラブルが起こることがあります。

「洗いすぎ」のサインとその対処法

サイン1:頭皮がかゆい・乾燥する・フケが出る

必要な皮脂まで洗い流してしまうと、頭皮の乾燥が進み、かえってかゆみやフケが出てしまうケースがあります。

【対策】
・毎日1回のシャンプーで十分なことが多い。
サルフェート系→アミノ酸系シャンプーへの切り替えが有効。
・洗いすぎている場合は、一時的に頻度を減らして様子を見るのも◎。

サイン2:髪がパサつく・広がる・ツヤがない

過剰な洗浄で髪のキューティクルが開きっぱなしになると、内部の水分や栄養が逃げやすくなり、髪がまとまらなくなります。

【対策】
・洗浄後のトリートメントや保湿ケアを徹底する。
ドライヤー前にオイルやミルクで潤いを守るのも効果的。

サイン3:皮脂の分泌が増えてベタつく

「洗っているのにベタつく…」という場合、実は洗いすぎによる“リバウンド皮脂分泌”かもしれません。

【対策】
・2~3日かけて皮脂の分泌が安定する場合があるため、頻度を見直しつつ、保湿ケアも取り入れて。

美容師は「2度洗い」も肯定派。ただし“使い分け”が重要

今回監修いただいた美容師によれば、「シャンプーを2回する」ことが必ずしも悪ではないとのこと。アミノ酸系やサロンクオリティのやさしいシャンプーであれば、1回では落としきれない汚れもあるため、次のような使い分けを推奨しています。

  • 1回目:頭皮の皮脂や汚れを落とす“クレンジングシャンプー”
  • 2回目:補修・保湿成分入りの“アミノ酸系シャンプー”

在宅勤務などで外的な汚れが少ない人は1回でもOK。一方で外出が多い人や整髪料を使っている人は、目的別にシャンプーを使い分けた2度洗いが理にかなっているといえるでしょう。

“やさしい洗い方”と“自分に合った頻度”を見直そう

「洗えば安心」ではなく、「どう洗うか」「どんな製品を使うか」が大切。シャンプーの選び方や頻度は、自分の生活スタイルと髪質に合ったバランスを探ることが美髪への近道です。

今日から見直したいチェックリスト:

  • 1日に2回以上シャンプーしていないか?
  • シャンプー中に爪を立てていないか?
  • 強すぎる洗浄成分の製品を使っていないか?
  • 髪質やライフスタイルに合ったシャンプーを選んでいるか?
  • 洗った後に保湿・補修ケアをしているか?

日々のシャンプー習慣を見直すことで、髪と頭皮のコンディションは確実に変わっていきます。
“洗いすぎ”のリスクを理解したうえで、自分に合った「正しい洗い方」を見つけていきましょう。


監修者:三村浩章(合同会社サステア CEO、ヘアメイククール 代表、滋賀県美容組合副理事長、シャンプーソムリエ)

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。
今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。
高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。
ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。
またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中