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医師「白髪を進行させやすい」→ 知らずにやっている人が多いかも…『白髪』を悪化させる“NGな寝方”とは?【医師が解説】

  • 2025.5.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「最近、白髪が急に増えた気がする」「生活習慣には気をつけているのに、なぜ…?」そんな違和感、実は“寝ている間の習慣”が白髪の進行に関係している可能性があります。

白髪は加齢だけでなく、血流障害やストレス、栄養不足などさまざまな要因によって進行しますが、寝ている間の姿勢や環境も白髪リスクに影響していることをご存じでしょうか?

この記事では、医師の視点から見た白髪を増やす「NGな寝方」とその理由、さらに今日からできる、「髪と頭皮にやさしい正しい寝方」を詳しく解説します。

白髪は「血流」と「細胞ストレス」が深く関係している

白髪は、髪の毛に色をつける「メラノサイト」という細胞が、メラニン色素を作れなくなることで生じます。
このメラノサイトの機能低下は、単なる年齢の問題だけでなく、血流障害や酸化ストレスによっても進行が加速することが知られています。

寝ている間は、本来なら副交感神経が優位になり、体全体がリラックスしながら細胞修復や血流改善が行われる時間帯です。
しかし、間違った寝方や寝具の使い方をしていると、頭皮への血流が滞り、髪の健康に悪影響を及ぼしてしまうことがあるのです。

特に白髪が気になり始める30代後半〜40代以降は、就寝中の「無意識のダメージ」を防ぐことが、白髪予防には非常に重要といえます。

医師が警鐘!白髪リスクを高める「NGな寝方」とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では具体的に、どのような寝方が白髪を進行させやすいのでしょうか。
知らずにやってしまいがちなNG習慣を紹介します。

1. 枕が高すぎる・硬すぎる

高すぎる枕は首が曲がった状態を強制し、頭部への血流を妨げる原因になります。
特に首の後ろ側が圧迫されると、頭皮に届く酸素や栄養が不足し、メラノサイトの機能低下を招く恐れがあります。

【対策】
仰向けに寝たとき、顔が自然に水平に保たれる高さ(おおよそ5〜8センチ)を目安に枕を選びましょう。
やわらかすぎず硬すぎない、適度にフィットする枕が理想です。

2. うつ伏せ寝や横向き寝が長時間続く

うつ伏せ寝は顔を左右どちらかにねじるため、頸椎への負担が大きくなります。
また、横向き寝も長時間同じ側に圧がかかると、片側の頭皮や顔の血流が悪化しやすくなるため注意が必要です。

【対策】
基本は仰向けで寝る習慣をつけ、寝返りを自然に打てる環境(寝具の柔らかすぎないマットレスなど)を整えましょう。

3. 寝る前にスマホを長時間操作している

就寝前にスマートフォンやタブレットを長時間見ると、ブルーライトによって脳が覚醒し、副交感神経が働きにくくなります。
その結果、睡眠の質が下がり、夜間に行われる細胞修復や血流改善のプロセスが妨げられ、白髪リスクが高まることがあります。

【対策】
寝る1時間前からはスマホ・パソコンの使用を控え、リラックスできる時間を過ごすように心がけましょう。

寝ている間も白髪対策。正しい「睡眠環境」と「姿勢」で未来の髪を守ろう

白髪予防というと、食事や運動、ストレスケアに意識が向きがちですが、実は“寝ている間”にも髪に負担をかける習慣が潜んでいるのです。
しかも、睡眠中のダメージは自分で気づきにくいため、早めに環境を整えて予防することが重要です。

今日から見直したい、白髪を防ぐためには以下の部分を意識することが大切です。

  • 枕の高さ・硬さを見直して、頭と首に負担をかけない
  • なるべく仰向けで寝る
  • 就寝前はスマホを控え、リラックスタイムを作る
  • 寝室は適度な湿度(50~60%)を保ち、乾燥を防ぐ
  • 血行促進のために、日中も軽い運動やストレッチを取り入れる

寝方ひとつ、寝室環境ひとつで、未来の白髪リスクは確実に変わります。
今日からできる小さな工夫で、大切な髪を健やかに守っていきましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。