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『白髪の多い人』が“無意識”にやっている…→実は『白髪』を悪化させている…意外な“朝のNG習慣”とは?【医師が警告】

  • 2025.5.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「朝起きたら髪がバサバサ」「最近、白髪が増えた気がする」そんな変化に心当たりはありませんか?

白髪は加齢とともに自然に増えていくものですが、実は日々の生活習慣、とくに“朝の行動”が白髪の進行に深く関わっていることをご存じでしょうか。
しかもその習慣は、多くの人が無意識にやってしまっているものばかり。

この記事では、医師の視点から「白髪を悪化させる朝のNG習慣」と、その理由、そして今日からできる予防法について詳しく解説します。

白髪は「細胞のストレス」が積み重なることで進行する

髪の毛の色は、毛根にある「メラノサイト」という色素細胞が作るメラニンによって決まっています。
このメラノサイトがダメージを受け、メラニンの産生が停止すると、髪は白くなってしまいます。

メラノサイトを傷つける主な要因は、次の通りです。

  • 酸化ストレス(紫外線や生活習慣による細胞ダメージ)
  • 血流障害(毛根への酸素・栄養供給不足)
  • 栄養不足(ビタミン・ミネラル・アミノ酸不足)
  • ホルモンバランスの乱れ

これらは加齢だけでなく、日々の小さなストレスや体への負担の積み重ねによって加速することがわかっています。
特に朝は、睡眠でリセットされた体が一日の活動に向けてスイッチを入れる大事な時間帯。
だからこそ、朝の習慣次第で髪と頭皮のコンディションに大きな差が出るのです。

医師が警告!白髪を進行させる“朝のNG習慣”とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

白髪リスクを高める朝の習慣は、意外と日常の中に潜んでいます。
特に注意したいNG習慣を3つ紹介します。

1. 朝の洗顔・スキンケア時に紫外線対策をしていない

「朝、急いで顔を洗ってそのまま出かける」という人は要注意。
紫外線は肌だけでなく、頭皮の老化(光老化)を進め、毛根内のメラノサイトをダメージさせる要因になります。

朝のわずかな時間でも、紫外線を浴び続けると毛根への影響は蓄積していきます。対策として、外出しない日でも、朝のスキンケア後に日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。頭皮用のUVスプレーを使うのも効果的です。

2. 朝食を抜く・適当に済ませる

「朝は食欲がない」「コーヒーだけで済ます」という人も多いですが、これは白髪リスクを高める大きな要因です。

食事は体内時計を整え、細胞活動を活性化させるスイッチ。
朝食を抜くと、毛母細胞やメラノサイトに必要な栄養素(鉄、亜鉛、ビタミン類)が不足しやすくなり、結果的に白髪が進みやすくなるのです。対策としては、たとえ軽めでも、たんぱく質やミネラルを含む朝食(卵、納豆、ヨーグルト、果物など)を摂るようにすることが大切です。

3. 寝ぐせ直しで髪を強く引っ張る・ブラッシングを乱暴に行う

寝ぐせを直すために髪を無理に引っ張ったり、力任せにブラッシングすることは、頭皮と毛根に大きなストレスを与える行為です。

強い摩擦や引っ張り刺激は、毛母細胞やメラノサイトの微細なダメージにつながり、白髪や抜け毛を助長するリスクがあります。髪はまず霧吹きで軽く濡らし、手ぐしや目の粗いコームでやさしく整えることを心がけましょう。無理に引っ張らず、ドライヤーで整えるのがポイントです。

「朝の習慣」こそが、未来の髪を変える第一歩

白髪対策というと、つい特別なサプリメントや高級ヘアケア製品に頼りたくなりますが、本当に効果を発揮するのは、毎朝の生活習慣の積み重ねです。

朝は、一日のスタートを切る大切なタイミング。
この時間帯に「髪と頭皮に負担をかけない行動」を意識することで、白髪リスクを大幅に下げることができます。

今日から始めたい!白髪予防のチェックリストとして、以下を意識すると良いかもしれません。

  • 朝食を抜かず、栄養バランスを意識している
  • 朝のスキンケア後に必ず紫外線対策をしている
  • 髪の寝ぐせ直しはやさしく、無理に引っ張らない
  • 朝から水分をしっかりとり、血流を促している
  • 気持ちに余裕を持ち、ストレスを溜めないよう意識している

「朝の小さな意識」が、未来の美しい髪を育てます。
今の習慣を見直して、白髪の進行を防ぎ、健やかな髪を守っていきましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。