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医師「白髪が増えてしまう」→実は“白髪”を悪化させている…知られざる“意外な原因”とは?【医師が監修】

  • 2025.5.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「あれ、また白髪が増えた……」と鏡を見て驚いたことはありませんか?

紫外線がシミや日焼けの原因になることはよく知られていますが、実は白髪とも密接な関係があることはご存じでしょうか。

肌だけでなく、髪にも紫外線対策が必要なのです。今回は、紫外線と白髪の意外な関係について、詳しく解説します。

紫外線が髪にもたらす影響

紫外線には紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)の2種類があり、どちらも肌だけでなく髪にダメージを与えます。

UVAは髪の内部に入り込み、メラニン色素を分解し、髪の褪色や弱体化を引き起こします。特に黒髪の人はメラニンが豊富に含まれているため、紫外線によってダメージを受けやすく、結果として白髪が増えることがあるのです。

加えて、紫外線は頭皮にも影響を及ぼします。頭皮が日焼けすると血流が悪くなり、栄養が不足しがちになります。この栄養不足が毛母細胞の働きを鈍らせ、メラニン色素の生成が抑えられることで、白髪が増えてしまうのです。夏に外出が多い方やアウトドアを楽しむ方は特に注意が必要です。

白髪を防ぐための紫外線対策

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

紫外線が白髪の原因になることを知ったところで、どうやって対策するかが気になりますよね。

まず、帽子や日傘を活用して直接紫外線を遮断するのが効果的です。しかし、帽子をかぶっただけでは、髪の先端部分は無防備な状態に。そんな時に役立つのがUVカットスプレーです。髪用のスプレーを使用することで、紫外線から髪全体を守ることができます。

また、紫外線は曇りや雨の日でも降り注いでいます。太陽が出ていないからといって紫外線対策を怠らないようにしましょう。

紫外線以外にも注意が必要!

ここまで紫外線と白髪の関係性について見てきましたが、もちろん紫外線だけが白髪の原因ではありません。

加齢や遺伝、ストレスなどが主な要因と言われています。しかし、紫外線ダメージを防ぐことは、健康な髪を維持するための1つの方法です。

白髪を少しでも予防したいならば、夏だけでなく年間を通して紫外線対策を行うことをおすすめします。健康な髪と美しい日差しの両方を楽しむために、今すぐ紫外線対策を始めてみてはいかがでしょうか?


監修:林 瑠加
慶應義塾大学形成外科学教室に約10年間在籍し、一般形成外科、小児、再建分野を幅広く担当。慶應義塾大学大学院医学研究科では毛髪再生の研究に取り組み、医学博士を取得。2015年からは4年半、カンボジアに居住し現地での臨床にも従事した。帰国後は形成外科に加え皮膚科、美容皮膚科の経験を積み、2024年11月に品川区西五反田に「LIKKAスキンクリニック」を開業。患者様の身近なお悩みに対応すべく、保険・自由診療双方からのアプローチで診療を行っている。形成外科専門医、抗加齢医学会専門医、臨床毛髪学会評議員。