「お前は一生幸せになれない」幸せを自覚できない残念な人が、1秒でも早く気づくべき“2つの条件” / 『ドラゴン桜』

偏差値30の落ちこぼれ生徒を日本最難関の東大合格に導く『ドラゴン桜』。一見すると受験生に向けた“受験マンガ”ですが、実はビジネスパーソンにとっても学びが多いのが本作品の凄さ。ビジネスにおいて非常に重要な目標設定力、ロジカルシンキング、自己の解像度を引き上げるメタ認知など様々なスキルを習得することができます。

今回は、桜木が指南する「幸せの条件」を名言クイズとともに説いていきます。

桜木の「名言クイズ」！

まず、空欄にどんな言葉が入るのか、またその言葉の真意について考えてみてください。

問題

今回の問題は、『ドラゴン桜2』2巻より、桜木が東大コースで学ぶ女子生徒・早瀬に放った名言を出題。

早瀬に対して「このままだと一生幸せにはなれない」と言った桜木は、「幸せとは……？と？だよ」と告げるのですが…。

桜木が言う一体幸せの条件とは何なのでしょうか？

この「？」に入る言葉を考えてみてください。

ヒント

ひとつは生きていくうえで欠かせない、ほぼ毎日使うもの、もうひとつは食事や睡眠、根本的に大事なもの。

「このふたつが満たされていれば、幸せを感じられる」と、桜木は考えているようです。

正解

正解は「金と健康」でした！

「運」を見て見ぬふりするな（『ドラゴン桜2』2巻・13限目より）

「金」と「健康」。この2つは人生を構築する上で最も基礎的な要素です。

• 金
  お金があれば、生活の安定が得られます。衣食住の心配がなくなり、将来の選択肢も広がります。さらには教育、趣味、交際費など、自分を充実させるための費用も賄えるため、幸福感を維持する上で不可欠な土台となります。
• 健康
  健康な身体があれば、行動する自由が得られます。病気や体調不良によって選択肢が狭められることもなく、人生を自分自身の意思でコントロールし、活動的に生きることができます。

つまり、「金」と「健康」は幸福を築く上で必要不可欠な『資本』であり、これを持っているということは大きな運に恵まれているといえます。

「運」を利用しろ

 

しかし、実際には「金」と「健康」を持ちながらも、それに気づかず「自分探し」や「やりがい探し」といった漠然とした目標を追いかける人がいます。

桜木の指摘では、これは「見て見ぬフリ」に過ぎません。つまり、恵まれた環境に気づいていないか、認めたくないという心理が働いているのです。

こうした人は、短期離職を繰り返したり最終的には実家を頼る未来を迎えると桜木は言います。

つまり、自分の恵まれた状況を直視しないことが、結果として幸福から遠ざかる行動を引き起こしているのです。

では、どうすればよいか？桜木は「持っている運を認め、その運に乗れ」と言います。

具体的には…

• 自分が持っている「金」と「健康」のありがたさを自覚する。
• それらを活用して積極的に行動し、目の前の現実に集中する。

ことと推測します。「運」とは、自分が置かれた状況に気づき、積極的に動くことで発動するもの。桜木が言いたいのは、自分がすでに持っている資本を最大限に活用し、地に足のついた行動を積み重ねることで、人生の展望が開けていくということです。

女子生徒・早瀬は気付けるか

「人生を台無しにしたくなかったら自分の運を活かすことだ」「運に乗れ」と、力強い言葉で早瀬を激励する桜木…。生まれ持った「運の良さ」は、封印せずにうまく利用したほうが良いということですね。

運も実力のうちだと、早瀬が気がつくことを祈っています。

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「ドラゴン桜2」©︎三田紀房/コルク

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