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高校生息子の就職希望に【猛反対】世間体を気にするあまり、大学進学を強制した結果 → 待っていた『後悔』

  • 2025.4.9

子どもが将来について考え始める時期、親としてはどうしても口出ししたくなってしまいますよね。しかし、子どもの人生は子ども自身が決めるもの。アドバイスはしても、干渉しすぎるのは良くありません。今回は知人の体験談をお届けします。

画像: 高校生息子の就職希望に【猛反対】世間体を気にするあまり、大学進学を強制した結果 → 待っていた『後悔』

大学進学への固執

息子が高校3年生になった頃、将来について話し合う機会がありました。
当時、息子は進学ではなく就職を希望していました。「大好きな自動車に関わっていたい」「手に職をつけたい」と言うのです。

しかし、当時の私は世間体を気にするあまり、息子の気持ちを理解しようともしませんでした。
「大学くらい出ておきなさい。大卒じゃないと良い仕事に就けないわよ」と、一方的に進学を勧めてしまったのです。

熱意に水を差すような言葉に、息子は明らかに落胆していましたが、最終的には渋々私の意見を受け入れました。

大学での挫折

大学に進学した息子でしたが、興味のない勉強に身が入らず、授業にもあまり出席しなくなっていきました。

日常生活でもどこか元気がなく、会話も弾みません。それでも私は「そのうち慣れるだろう」と楽観的に考えていました。

しかし、大学2年生の秋、息子は退学届を持って帰ってきました。
「やっぱり、大学は自分に合わない。申し訳ないけれど、もう1度、就職を考えてもいいだろうか」と神妙な面持ちで言うのです。

私は目の前が真っ暗になりました。これまでの苦労は一体何だったのか……と落胆の気持ちが押し寄せました。
しかし、息子の決意は固く、覆すことはできませんでした。

自動車工場での奮闘

退学後、息子は地元の自動車工場に就職し、慣れない仕事に苦労しながらも、真面目に働き続けました。
職場での出来事を話してくれる息子はとても生き生きとしていて、毎日楽しそうでした。

さらに数年後、難易度の高い資格を取得し、責任ある仕事を任されるようになったと嬉しそうに報告してくれました。
職場の仲間からも信頼され、充実した日々を送っているという息子の言葉に、私は安堵するとともに、自分の浅はかさを痛感……。
息子の頑張りを素直に認め、応援してあげられなかった過去の自分を恥じたのです。

息子の言葉に涙

先日、息子は同じ職場で働く女性と結婚しました。
結婚式で、息子は「自分のやりたいことを応援してくれた両親に感謝しています」と言ってくれ、思わず涙がこぼれました。

親として、子どもの幸せを願う気持ちは変わりません。しかし、子どもの人生は子ども自身が決めるもの。
親は、子どもが選んだ道を応援し、見守ることが大切なのだと改めて学びました。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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