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すでに“ヒット確定”か NHK朝ドラ『あんぱん』、高知で初回視聴率26%超え…視聴者の心を掴んだ“衝撃スタート”

  • 2025.4.3

2025年3月31日、ついに放送がスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』。その初回視聴率がなんと地元高知県では26.2%・関東では15.4%を記録し、SNSやメディアでも「これはすでに当たり確定なのでは?」と話題沸騰中だ。これほどの数字は、ここ数年の朝ドラの中でも群を抜く好スタート。なぜここまで高い注目を集めたのか?その背景と魅力を掘り下げながら、“2025年上期の顔”となるであろう本作のこれからを大胆予想していきたい。

なぜここまで高視聴率?『あんぱん』が視聴者の心をつかんだ理由を考察

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『あんぱん』第1週(C)NHK

初回から地元高知県では26.2%・関東では15.4%という、驚異的な視聴率を叩き出した背景には、いくつかの要因が重なっている。

まずは、実在の人物をモデルにしたストーリーだという点。大人気作品『アンパンマン』を生み出し、昭和・平成を代表する漫画家であるやなせたかしとその妻・小松暢をモデルに、昭和のはじめから『アンパンマン』へと至るまでの奮闘を描くストーリーは、世代を問わず共感を呼びやすい。『アンパンマン』を生み出した2人の夢や希望、挫折をしっかり描き出すことで、視聴者は早くも彼女らの未来を応援したくなっているのだ。

また、前作『おむすび』も、今作への期待感を高めた要因の一つだろう。『おむすび』は視聴率の低迷に悩まされたが、その温かさと丁寧な人間描写が好評を博し、終盤にかけては視聴率が右肩上がりに上昇。そのバトンを受け継いだ形で始まり“期待値の高い次回作”として注目されていた。

出演陣も朝ドラ史に残る豪華さ?演技派&新星のバランスが絶妙

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『あんぱん』第1週(C)NHK

『あんぱん』の主演を務めるのは、若手ながら圧倒的な存在感を放つ今田美桜(いまだみお)。オーディションで3365人の中から選ばれた彼女は、持ち前の明るさと演技力で、主人公・朝田のぶの成長を見事に表現している。

さらに脇を固める俳優陣が強い。主人公の夫・柳井嵩役には北村匠海。繊細な演技で知られる彼が、のぶを支える存在としてどのように描かれるのか、注目が集まっている。

また、のぶの母・朝田羽多子役に江口のりこ、父・朝田結太郎役に加瀬亮が出演し、家族の絆を深く描き出している。さらに、嵩の母・柳井登美子役には松嶋菜々子、父・柳井清役には二宮和也がキャスティングされており、物語に深みを与えている。

注目の若手俳優も多数出演しており、視聴者にとっては“未来のスター発掘”としても楽しめる点だ。たとえば、のぶの同級生・辛島健太郎役には高橋文哉が抜擢されており、自然体な演技ですでにファンの心を掴むだろう。

今後の展開はどうなる?

物語は昭和初期から始まる。主人公・のぶの「愛と勇気の物語」は、時代を超えてどんな人々の心を打つのか——その旅路はまだ始まったばかりだ。

脚本を手がけるのは、数々の社会派ドラマを手がけてきた中園ミホ。彼女ならではの緻密な人間描写と、時代背景のリアリティに裏打ちされた物語は、きっと視聴者の心に深く刺さってくるはず。回を追うごとに、戦争の爪痕や女性の社会進出、家族の再構築といった重厚なテーマが浮き彫りになっていくことも予想される。

さらに音楽にも注目したい。主題歌は、若者を中心に絶大な支持を集めるRADWIMPSの書き下ろし曲「賜物」。力強さと優しさが共存するメロディは、物語の空気感とぴたりと合致しており、すでに「朝から泣ける」と話題になっている。

『あんぱん』は、ただの朝ドラでは終わらない気配がある。視聴率の高さだけでなく、物語の深さ、演技の質、そして社会性を兼ね備えた“本気のドラマ”。

朝の15分をただの習慣ではなく、“心を動かす時間”に変えてくれる。物語の力、キャストの熱量、そして丁寧な描写が視聴者の心をじわりと掴んで離さない。

この先どんな展開が待っているのか——思わず明日の朝が待ち遠しくなる。


NHK 連続テレビ小説『あんぱん』毎週月曜〜土曜あさ8時放送
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