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シンママ、食べ盛りの息子3人の食費が「毎月苦しい」数年後 → 息子の『思いがけない言葉』に、涙

  • 2025.3.29

子育ては想像以上に大変で、時には途方にくれることもあります。
しかし、子どもが成長した姿を目の当たりにすると、それまでの苦労なんて一瞬で吹き飛んでしまうもの。
筆者の知人A子もある出来事で「頑張って良かった」と思えたそうです。
A子が話してくれました。

画像: シンママ、食べ盛りの息子3人の食費が「毎月苦しい」数年後 → 息子の『思いがけない言葉』に、涙

シングルマザーとしての覚悟

A子は、3人の息子を育てる母です。
子どもたちがまだ幼いころ、夫の不倫が原因で離婚し、シングルマザーとしての生活が始まりました。
養育費はあったものの、一人で3人を育てるのは決して楽なことではありません。
それでもA子は、「シングルマザーだから」と子どもたちに寂しい思いをさせたくないと決意。
「私がしっかりしなきゃ!」と、自分に言い聞かせながら働き続けました。

食べ盛りとの戦いと突然のピンチ

子どもたちが成長するにつれ、食事の量もどんどん増えていきました。

幼いころは1日分として炊いたご飯が、気づけば1食でなくなるほどに。

「え、もうないの!? さっき炊いたばかりなのに!」と驚く日々。

それでもA子は「育ち盛りの子どもたちには、しっかり食べてもらわなきゃ」と、限られた家計の中で工夫を凝らしながら、栄養バランスの取れた食事を作り続けました。

そんな中、ある月のこと。

突然の出費が重なり、食費をやりくりするのが一段と厳しくなってしまいました。

「今月はどうやって乗り切ろう……」と頭を抱えるA子。

給料日まであと数日、財布の中にはわずかな現金しかない。

それでも「子どもたちにはお腹いっぱい食べさせたい」と、冷蔵庫にあるものをフル活用し、節約レシピを駆使して何とか乗り切りました。

そんなある日、次男が「今日のご飯、おいしいね!」と無邪気に笑いました。

その言葉に、A子は思わず涙。

「どんな状況でも、お母さんは負けないよ」

そう心の中でつぶやきました。

巣立ちのとき

やがて長男が大学進学のために上京。
親元を離れ、一人暮らしを始めた彼は、これまでどれだけ母が頑張ってくれていたのかを身を持って体感しました。
ある日、久しぶりに実家に帰った長男がポツリ。
「よくこんなに食べる息子3人を育てたね……。すごいよ」
と感慨深そうに言いました。
そして、「おかげで元気にたくましく育ちました」と照れくさそうに感謝の言葉を口にしたのです。

頑張ってきてよかった

その言葉を聞いた瞬間、A子は胸が熱くなりました。
「大変なこともあったけど、頑張ってよかった」
一人で子育てをしていると、不安や孤独を感じることも多いもの。
でも、子どもたちが成長し、感謝の気持ちを伝えてくれる瞬間があると、それまでの苦労が報われる気がします。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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