「何やってんだよ！」大遅刻した仲村トオルに怒声...『あぶない刑事』の収録中に叱責した【大御所俳優】とは？

撮影現場では、時間厳守が何よりも大切なルール。とくに映画やドラマの撮影では、わずかな遅れも多くのスタッフや共演者に迷惑をかけてしまいます。

今回は、『あぶない刑事』の収録中、大遅刻した仲村トオルに“台本で一喝”した大御所俳優をご紹介します！

『あぶない刑事』の収録中、大遅刻した仲村トオルに“台本で一喝”した大御所俳優といえば？

さて、クイズです。若手時代の仲村トオルさんがドラマ『あぶない刑事』の撮影現場に大遅刻した際、「何やってんだよ！」と台本で頭を小突いて一喝した名俳優がいます。その方は兄貴分として、仲村さんの信頼を深めたという逸話も持ちます。後輩思いの熱い一面を持つこの大御所俳優とは、いったい誰でしょうか？

ヒント...

①元々はロックバンド「クールス」のメンバーとしてデビュー

②『あぶない刑事』シリーズのタカ役でおなじみ

実は自分が“悪者”になってその場を鎮めていた...！

答えは…舘ひろしさんです！

1985年に映画『ビー・バップ・ハイスクール』で俳優デビューし、『あぶない刑事』シリーズでブレイクした仲村さん。2024年5月19日放送の日本テレビ系『行列のできる相談所』に出演した際、自身の若手時代の失態を赤裸々に語りました。

仲村さんは当時、俳優としてまだ駆け出しだったにもかかわらず、大人気ドラマ『あぶない刑事』の撮影初日にまさかの大遅刻。緊張感が高まる現場の空気が一気に凍りつく中、共演していた舘ひろしさんが「何やってんだよ！」と怒声を飛ばし、手に持っていた台本で仲村さんの頭を叩いたのだそうです。

この瞬間、スタッフや他のキャストの怒りがピタリと収まり、無事に撮影は再開。しかし仲村さんはその直後の休憩中も「また館さんに怒られる」とビクビクしていたといいます。

その後、怯える仲村さんのもとに舘さんが現れ、「お前こういうとこに着ていく服持っているのか？」と言って授賞式用のタキシードをプレゼントしてくれたのだとか。実はその日、仲村さんが日本アカデミー賞の新人賞に選ばれたというニュースを舘さんが見ていたのです。

自分が“悪者”になってまで仲村さんを守り、さらには晴れ舞台にふさわしいスーツまで贈るという、まさに“兄貴分”ならではの行動に、スタジオの共演者たちも感動の面持ちを見せていました。

エピソードを知るとより好きになるかも

「叱る」と「怒る」は違う—そのことを体現したかのような舘ひろしさんの行動に、共演者や視聴者からは「本当の優しさ」「カッコよすぎる」といった称賛の声が寄せられました。厳しさの裏にある温かい配慮は、後輩を本気で思うからこそ。仲村トオルさんにとって、この一件は俳優人生における忘れられない教訓となったようです。