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「イヤな女」“悪女”と囁かれた人気女優が映画初出演を飾った一作…胸糞展開からの“意外な結末”に視聴者騒然

  • 2025.5.9

映画には、観た人の心に強烈なインパクトを残す"どんでん返し"の名作があります。今回は、そんな衝撃のラストで話題を呼んだ映画を5つセレクトしました。本記事では第3弾として、『白ゆき姫殺人事件』をご紹介します。メディアの偏向報道が作り上げた"白ゆき姫殺人事件"の意外な結末とは…?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

美女の焼死体と失踪したOL - 真実はどこに?

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(C)SANKEI
  • タイトル:映画『白ゆき姫殺人事件』
  • 公開日:2014年03月29日
  • 主演:井上真央

舞台は深い緑に囲まれた長野県のしぐれ谷。そこで発見されたのは、化粧品会社に勤める美人OL・三木典子(菜々緒)の焼死体でした。10か所以上も刺され、火をつけられるという残忍な手口。そして、容疑者として浮上したのは、同じ会社で働く地味な女性社員・城野美姫(井上真央)でした。事件後、彼女は忽然と姿を消し、テレビやSNSでは連日、美姫の素性や過去が過熱報道されます。

ワイドショーのディレクター・赤星雄治(綾野剛)は、美姫の足取りを追うべく、同僚や旧友、家族らに取材を開始。しかし、語られる美姫の印象は、人によって実に様々。真実の断片が少しずつ集まるにつれて、誰もが予想だにしなかった驚愕の真相へと物語は急展開するのでした――。

"怖いな"と思わず本音が漏れた!初めての死体役に挑戦した人気女優

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(C)SANKEI

本作の見どころのひとつは、井上真央さんと菜々緒さんの名演です。菜々緒さんにとっては映画初出演であり、さらには初めての死体役。人気モデルとして活躍していた菜々緒さんの女優デビュー作として、大きな話題を呼びました。

殺害シーンの撮影では、「テスト・本番に関係なく体当たりで挑む」菜々緒さんの姿勢に井上さんも驚いたといいます。「泥だらけになってお芝居している姿を見て、すごいガッツだなと思いました」と称賛するほどの熱演だったといいます。SNSでは「女優はみな上手いのだがやはり菜々緒はハマっている。悪女女優と言われているがアレは間違った認識。彼女は “イヤな女” 女優だ」と、見事な快演を絶賛する声が見受けられました。

菜々緒さん自身も「映画も殺される役も、わたしには全てが初めての経験で不安も大きかった」と告白。「井上さんとの絡みのシーンでは『怖いな』と本気で思えた」という本音からも、撮影現場の緊張感が伝わってきます。

SNSで話題沸騰!結末に寄せられたさまざまな声

本作のラストについては、SNSでも様々な意見が飛び交っています。「結局皆真実なんてどーでもよくて、ただ叩ける人を探して叩いてるだけなんですよね…」といった現代のネット社会への思いや、「まじで湊かなえ様最高 考えさせられる映画だしどんでん返しも完璧 最高に面白い 2回みた」という原作の湊かなえさんのファンの声や、「126分の映画だが、105分ごろまで真相は判らないと思う。きっとあなたも騙される。今まで見た湊かなえ作品とはちょっと感じが違った。満足度は5点満点で5☆☆☆☆☆です」「胸糞展開からの回収までが鮮やか」「ラストの爽快感も大変良い SNSはこわいよねっていう映画でした」と評価する絶賛コメントも。

公開から年月が経った今も定期的に視聴者の間で話題に上がる人気映画のひとつです。

"毒"を秘めた女性たちの素顔 - 女性社員の複雑な力関係が招いた悲劇

小説『告白』で直木賞候補にもなった湊かなえさん。女性たちの心の闇、嫉妬や憎悪といった感情を真正面から描く彼女の作品は、多くの読者を魅了してきました。

この『白ゆき姫殺人事件』においても、湊かなえさんならではの描写が光ります。美人と地味系女子という対比、女性社員同士の複雑な力関係、そして表では決して見せることのない裏の顔…。これらが絡み合いながら物語は進行していきます。

SNSの炎上過熱報道の危険性をリアルに描いている『白ゆき姫殺人事件』。真相を追い求めた先にあったのは、思いもよらない衝撃の結末—。女性たちの心の奥底に潜む"毒"と予測不能などんでん返しのスリルを、あなたもぜひ味わってみてください。


※記事は執筆時点の情報です。