理想の洗髪頻度は? 自分の髪に合ったベストなペースを見つけるのが正解
適切な洗髪の頻度は、人それぞれのライフスタイルや頭皮の状態によって異なる。たとえば頭皮が乾燥しやすい人や、スタイリング剤をほとんど使わない場合は、週に1回の洗髪でも十分なことも。実際、ジュリア・ロバーツもこのルーティンを取り入れていると言われているが、これはあくまで一例。万人に共通するルールではない。
では、あなたの髪にとってはどのくらいの頻度がベストか、というのはどう判断すればいいのか。 頻繁にヘアスタイリングをする、ドライシャンプーを多用している、すでにフケが気になる、頭皮が脂っぽくなりやすい、etc.、これらの要素に当てはまるなら、最低でも2〜3日に1回の洗髪が理想的といえるだろう。もちろん、洗いすぎは髪のダメージにつながるが、逆に洗わなさすぎるのも頭皮環境の悪化や抜け毛のリスクを高めることがある。自分の髪や頭皮の状態と向き合い、次に紹介する5つのサインを参考にしながら、最適な洗髪頻度を見つけよう。
- 髪がベタつく
洗髪の頻度が少なすぎる最もわかりやすいサインは、根元のベタつきとボリュームのなさ。余分な皮脂を定期的に洗い流さないと、髪がペタッとして重たくなってしまう。人によっては洗った翌日にはベタつきを感じることもあれば、もう少し時間がかかる場合もある。さらに、脂っぽい髪は見た目だけでなく、ニオイの原因にも。頭皮に溜まった皮脂と古い角質が細菌の温床となり、不快な「頭皮臭」を引き起こすことも。 - フケが発生する
フケは必ずしも洗髪不足が原因とは限らないが、頭皮は常に皮脂を分泌しており、これが髪と頭皮を保護し、潤いを与えている。しかし、洗髪の頻度が少ないと、この皮脂が頭皮に蓄積し、フケの原因になることも。また、古い角質が、皮脂や汚れと混ざり合った状態が続くと、頭皮に存在する微生物が繁殖しやすくなる。その代表的なものが、マラセチア菌という常在菌。マラセチア菌は皮脂に含まれる脂肪をエサにして増殖するため、皮脂の分泌が多く、洗浄が不十分な環境では一気に数を増やす。すると、菌が増える過程で副産物が発生し、これが頭皮を刺激。結果として、皮膚のターンオーバーが異常に早まり、剥がれ落ちた角質が目に見える「フケ」として現れるのだ。 - 頭皮のかゆみ
頭皮のかゆみは、洗いすぎによる乾燥だけでなく、洗髪不足が原因で起こることも。コンディショナーやスタイリング剤の残り、汚れ、汗、古い角質が頭皮に蓄積すると、それが微生物の繁殖を促す。特に、前出のマラセチア菌が増えると、フケの原因になるだけでなく、副産物が頭皮を刺激し、かゆみを引き起こすことがある。さらに、洗浄が不十分だと脂漏性皮膚炎といった頭皮のトラブルを引き起こすことも。かゆみが続く場合は、洗髪の頻度を見直してみよう。 - 髪のツヤがなくなる
最近、髪がなんとなくくすんで見えるなら、それは洗髪不足のサインかもしれない。スタイリング剤やヘアケア製品の蓄積が、髪の表面をざらつかせ、光を反射しにくくしてしまうのが原因。特に、ドライシャンプーを頻繁に使う人は要注意。配合されているパウダーが髪に付着し、ツヤを損なうことがある。そんなときはディープクレンジングシャンプーで髪をリセットし、ツヤを与えるコンディショナーを組み合わせるのがおすすめ。髪本来の輝きを取り戻そう。 - 抜け毛が増える
洗髪の頻度が少なすぎると、抜け毛が増える可能性がある。間接的ではあるが、洗髪不足が原因で起こることがあるのが脂漏性皮膚炎。この症状は、過剰な皮脂分泌と、前述のマラセチア菌の増殖によって引き起こされる。ただし、これに関する研究はまだ確立されていない部分もあるため、一概に断定はできない。それでも、定期的な洗髪は頭皮を健康な状態に保ち、炎症を防ぐうえで重要。さらに、適切なケアをすることで髪の自然なツヤも維持できる。抜け毛が気になったら、シャンプーの頻度や洗い方を見直してみるのがよさそう。
FROM VOGUE.DE
Text: Philipp Wehsack Translation: Makiko Yoshida
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