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いつから塾に通わせる?子どもに最適な学習環境の選び方と塾に通うメリット・デメリット。

  • 2025.3.18

そろそろ塾に通わせたいんだけど、どんな所がいいんだろう?選び方やメリット・デメリットはある?そんな悩みについて、今回は1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾の校長経験もある、株式会社脳レボ代表取締役の川谷潤太さんに塾のメリットやデメリット、さらに選び方のコツについてお答えいただきました。

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◇導入

小学生から塾に通わせるかどうかは、保護者の皆さまにとって大きな悩みの一つです。学校ではなかなか得られない、集中して学べる環境や、個々の弱点に合わせた指導が受けられる塾は、学力向上や自己管理能力の育成に効果が期待できます。しかし、その一方で、家庭での自由な学びや遊びの時間が圧迫され、精神的なプレッシャーが増すなど、いくつかのリスクも伴います。ここでは、塾に通うメリットとデメリットを整理し、もし塾を選ぶならどのようなポイントに注目すべきか、分かりやすくご提案いたします。

◇塾に通うメリット

1.基礎学力の強化
塾では、「集中できる学習環境」が整っています。定期的な模擬試験や講師からの丁寧なフィードバックにより、苦手な分野の克服が期待でき、基礎学力が着実に向上します。これにより、受験対策だけでなく、日々の学習に自信がつくでしょう。

2.勉強習慣を身につける
決められた時間割や目標(カリキュラム)に沿って学習することで、子ども自身が自分の進捗を把握し、計画的に勉強に取り組む習慣が身につきます。この習慣は、将来的な学校生活や社会での自立にも大きな力となります。

3.集中して勉強に取り組む習慣の向上
塾では、短い時間でも真剣に学習に取り組むことが求められるため、自然と「勉強に集中する習慣」が育まれます。講師の具体的なアドバイスや定期テストを通じて、効率的に学ぶ方法を身につけることができます。

4.中学受験・高校受験(受検)対策
受験(受検)を視野に入れている場合、塾では志望校に合わせたカリキュラムや過去問対策が提供されます。塾の専門的なサポートで効率よく実力を伸ばすことが、志望校合格に向けての大きな力になります。また、同じ志を持った仲間の存在も絶大です。

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◇塾に通うデメリット

1.家庭学習とのバランスの難しさと学習負担
塾に通うことで、学校や家庭での自由な学びや遊びの時間が圧迫され、子どもの自主性や興味を育む機会が減少する恐れがあります。結果として、全体的な成長に悪影響が出る可能性があります。

2.精神的なプレッシャーの増大
定期的な模試や評価を受ける環境では、子どもにとって学習に対するプレッシャーがかかりやすくなります。過度な期待や競争環境がストレスの原因となり、精神面での負担が大きくなるリスクがあります。

3.得意・不得意科目の均一化
塾のカリキュラムは一律で進むことが多いため、子ども一人ひとりの得意な教科や今まで気にしなかった科目への興味が十分に発揮されない場合があります。その結果、本来の可能性が埋もれてしまう可能性も否めません。

4.勉強した気になってしまう
「塾で勉強したから大丈夫」「塾に行っているから大丈夫」など、本来重要な家庭や学校での勉強が疎かになり、結局成績が上がらないケースがあります。また、学校より先にカリキュラムが進む予習型の塾に通っていると、学校の授業を真剣に聞かないということも。

◇塾選びのポイント

もし塾へ通わせることを検討されている方のために、塾選びのポイントをお伝えします。
一番重視すべき点は、「子どもが楽しそうに学んでいるかどうか」です。明るく活気のある教室では、子どもが自然と笑顔になり、学ぶこと自体が楽しい体験に変わります。ただしたとえ楽しそうに通っていても、それが「友達と一緒に通うことが楽しい」のか、「勉強(学び)そのものが楽しい」のかは見極めなければなりません。ですから「仲の良い友達が通っているから」という理由で塾を選ぶということは絶対にNGです。最近は、入塾前に無料の体験授業や短期講習でお試しができる塾がほとんどなので、まずはそういった機会を利用してみるのがオススメです。子どもが「楽しかった」と、家に帰ってきてから習ったことを楽しそうに話をしてくれるかどうかが、塾選びの一つのポイントになります。その上で、志望校合格を目的として塾選びをする場合は、やはり合格実績はチェックしておきたいところです。

◇結論

塾に通うことは、基礎学力の向上、自己管理能力の育成、そして効率的に学習に取り組む習慣の定着といった多くのメリットを提供します。何より志望校に合格するという目標を達成するためには、非常に心強い存在だといえます。一方で、家庭での自由な学びの時間が減少し、精神的なプレッシャーや個性の埋没といったリスクも存在します。もし塾を選ぶなら、子どもが楽しそうに学んでいるかどうかを最も重視し、実際に体験授業を受けてみることをおすすめします。その際に絶対NGなのは「友達が通っているから」「みんな塾に行っているから」などと、周りに流されて塾選びをしてしまうことです。保護者の皆さまが、子どもの個性や成長段階をしっかり見極めた上で、最適な学習環境を選び取ることが、将来への大きな一歩となるでしょう。この記事が、皆さまの塾選びの参考となれば幸いです。

執筆者

川谷潤太
川谷潤太

株式会社脳レボ代表

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。
その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。
2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は7年間で1,300回以上、受講者も10万名を突破。
脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。

株式会社脳レボ

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