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階段を使う時『お客様より先を歩くのはNG?』 覚えておきたい階段のマナー→意外と知らないかも…

  • 2025.7.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

階段を使うとき、何気なく移動してしまいがちですが、ビジネスやフォーマルな場でのマナーがあることを知っていますか?「お客様より先に階段を上るのはマナー違反?」といった疑問も、知っておくだけで印象が大きく変わることがあります。

この記事では、階段でのマナーについてプロの目線でわかりやすく解説していきます。

実は上りと下りで対応が異なる

階段でお客様の前と後ろのどちらを歩いたらいいのかは、上りか下りかによって変わります。

一般的には上りの場合はお客様の後ろにつき、下りではお客様の先に立って降りるのが良いと言われています。これは、お客様を安全に誘導するためです。ビジネスシーンに限らず、誰かを案内する際には、目的の場所まで安全に誘導しなければなりません。これは案内・誘導の鉄則です。

階段は、足を滑らせると落ちる危険性があります。万が一の事態に備えて、案内する側がお客様よりも低い位置に控えるのがマナーです。

また、案内する側が低い場所にいれば、お客様より頭の位置が高くなることがありません。安全に気を配るのと同時に、お客様に対する敬意も示せるのです。

自然に誘導するにはどうしたらいい?

一般的にお客様をご案内する際には、少し前を歩くのがマナーとされています。上り階段に差しかかったからといって、急にお客様との位置関係を変えるのは難しいと感じるかもしれません。

階段の下まできたら、お客様に「こちらの階段で2階に参ります。どうぞ先にお進みください」といったように、声をかけるといいでしょう。お客様に先に進んでいただく際には、何階まで上ればいいのか迷わないよう、行き先も告げるのがベターです。

さらに、お客様には手すりのある側を上っていただくようにします。自分はお客様より2~3段くらい下、手すりとは反対側の斜め後ろに控えます。

上階に着いたら、お客様はどちらに進むか分からないので立ち止まることでしょう。その時に素早くお客様の前に回り込み、「こちらに参ります」と声をかけて誘導を続けます。

下り階段の場合は、お客様と位置が入れ替わるわけではありません。でも「こちらの階段で1階に参ります」のように、一声かけてからご案内すると丁寧です。また、お客様には手すりのある側を進んでいただくのは、上り階段と一緒です。

状況によってスマートに案内しよう

階段を使う時のマナーを紹介しましたが、注意したいのは、あまり形式ばって堅苦しくなりすぎると相手にかえって気を遣わせてしまい、本来のホスピタリティが伝わらなくなることです。大事なのは「相手の安全を第一に考えた自然な気配り」です。

たとえば、足元が滑りやすい場所ではお客様の歩幅に合わせたり、季節や履き物に応じて場所を変えたりサポートするのも効果的です。

マナーに縛られすぎず、その場に応じた気配りができれば、よりスマートな印象を与えられるでしょう。

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります。


監修者:鮎永麻琴元国際線CA。「コミュニケーション帝王学®」開発者。
自分らしいコミュニケーションの在り方や関わり方を伝えるオンラインアカデミーを開校。