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目上の人に『参考になりました』はNG!? 知らなきゃ恥ずかしい…【ビジネス用語の正しい使い方】とは?

  • 2025.3.26
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出典:photoAC(※写真はイメージです)

ビジネスシーンでは、上司や取引先からアドバイスをもらう機会が多くあります。

その際に「参考になりました」とお礼を伝えるのは失礼にあたるのでしょうか?
言葉の意味を確認しながら、適切な表現を考えてみましょう。

「参考になりました」は目上の人には避けたほうがいい

「参考になりました」は、目上の人に対しては避けたほうがよい表現です。

なぜなら「参考」という言葉には、「他人の意見やアドバイスを、自分の考えを決めるヒントや判断材料の一つとする」という意味があります。
そのため、「参考になりました」と伝えると、「すでに自分の考えは決まっていて、意見を一つの材料として受け取っただけ」 という印象を与えてしまう可能性があります。

同僚や後輩に対して使う分には問題ありませんが、目上の人に使うと 「上から目線」「軽く受け流している」 と捉えられてしまうこともあるため、避けたほうが無難です。

「参考になりました」を別の言葉に言い換えるなら?

目上の人からアドバイスをもらった際は、次のような表現が適切です。

「勉強になりました」
新たな知識や経験を得た というニュアンスが含まれ、相手への敬意を示せる表現です。

「学ばせていただきました」
→ 「勉強になりました」よりも さらに柔らかく謙虚な印象 を与えることができます。

具体的な使い方

  • 上司や先輩へのお礼
    「○○さんのアドバイス、大変勉強になりました。」
    「○○について教えていただき、学ばせていただきました。」
  • 仕事を共にした後の感謝の言葉
    「○○さんと一緒に仕事をさせていただき、大変勉強になりました。」
  • クレームや指摘を受けた際
    「貴重なご意見をありがとうございます。大変勉強になりました。」

言葉だけで終わらせず、行動につなげることが大切

ただ「勉強になりました」と口にするだけではなく、実際の行動で学びを活かすこと が大切です。
アドバイスを受けたら、それをしっかりと実践する姿勢を見せることで、より良い人間関係を築くことができます。

敬語の使い方と謙虚な態度を身につけ、信頼されるビジネスパーソンを目指しましょう。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社