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やってたら恥ずかしいかも... 不快な印象を与える【お箸のNGマナー】とは?《プロに聞いた》

  • 2025.3.25
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

日本の食事には欠かせないお箸ですが、実は多くのマナーがあることをご存じでしょうか?

日本人でも意外と知らずにやってしまうことも多い「嫌い箸(きらいばし)」。
お箸のNGマナーには名前があり、知らずに行うと周囲に不快な印象を与えてしまうことも…。

今回は、代表的なお箸のNGマナーを50音順にご紹介します。

やってはいけないお箸のNGマナー20選

合わせ箸(あわせばし)
箸同士で食べ物を受け渡したり、同じ食べ物を持ったりすること。葬儀で遺骨を拾う時の動作なので、忌み嫌われます。

掻き箸(かきばし)
食器の縁に口をつけて、箸で食べ物を掻き込むこと。

空箸(からばし)
料理に箸をつけておきながら、食べないで器に戻すこと。

銜え箸(くわえばし)
箸をくわえたり、噛んだりすること。

込み箸(こみばし)
口にくわえた食べ物を、箸で口の中に押し込むこと。

逆さ箸(さかさばし)
料理を取り分ける時に、自分の箸を逆さにして使うこと。取り分けるときには共用の取り箸を使います。

探り箸(さぐりばし)
汁ものの具を探して、箸で汁椀の中をかき回すこと。

指し箸(さしばし)
食事中に箸で人や物を指すこと。箸を持っていない状態でも、人を指さすのは上品ではありません。

せせり箸(せせりばし)
爪楊枝のように、箸で歯の間を掃除すること。

揃え箸(そろえばし)
箸を持つ時に、箸の先を皿やテーブルにつけて揃えること。

立て箸/仏箸(たてばし/ほとけばし)
箸を料理に突き立てておくこと。葬儀で仏様にお供えする枕飯ですることなので、忌み嫌われます。

ちぎり箸(ちぎりばし)
箸を両手に1本ずつ持って、ナイフトフォークのようにして料理をちぎること。

突き箸/刺し箸(つきばし/さしばし)
箸で食べ物を突き刺して食べること。

舐り箸(なぶりばし)
箸の先をしゃぶったり、橋の先についた食べ物を舐め取ったりすること。

涙箸(なみだばし)
箸の先から食べ物の汁が垂れること。

振り上げ箸(ふりあげばし)
箸を高く振り上げること。基本的に、箸の先は手の甲より高く上げ当てはいけません。

迷い箸(まよいばし)
どれを食べるか迷い、箸を料理の器の上でうろうろさせること。

横箸(よこばし)
箸を二本揃えて持って、スプーンのように食べ物をすくい上げること。

寄せ箸(よせばし)
箸を食器に引っかけて、手元に引き寄せること。

渡し箸(わたしばし)
食事の途中で、箸を食器の上に橋のように渡して置くこと。渡し箸は「食べ終わりました。ごちそうさまでした」という意味です。

正しいお箸の持ち方は?

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

お箸のマナーを意識するなら、まずは正しい持ち方を確認してみましょう。

1.まず1本をペンや鉛筆のように親指・人差し指・中指で持ちます。
2.もう1本を親指の付け根に当て、薬指で固定します。

この持ち方ができれば、自然と美しい箸が使えるようになります。

また、昔から「箸先五分、長くて一寸」という言葉があります。
これは、箸の先端を最大でも約3cmしか食べずに汚さないのが美しい使い方という意味です。

お箸の達人になるには、持ち方だけでなく、食べた後のお箸がどれくらい汚れているのかチェックしてみるといいですね。

「嫌い箸」を自然と避けられるようになろう

お箸のNGマナーは一般的に「嫌い箸」と呼ばれ、日本では古くから重要視されています。

意識するだけでなく、自然に避けられるようになれば、お箸のマナーは完璧です。
美しい所作を身に着けて、食事の時間を過ごしましょう。


監修者:栗栖 佳子(株式会社 宙 代表取締役・ビジネスコーチ)

大学卒業後、人材サービス会社パソナで法人営業およびコーディネーターとして1万人以上の採用・面接・キャリアカウンセリング並びにスタッフや部下の人材育成に取り組む。2009年ビジネスコーチとして、株式会社 宙(sora)を設立。
【コミュニケーション次第で人が変わり、組織が変わり、人生が変わる!】をモットーに、コーチング、アンガーマネジメント、「1on1」マネジメント等、レゴブロックやインプロなど多彩なワークショップを取り入れながら社員や管理職の意識改革、組織風土改革の研修やセミナー、講演活動を年間120回以上行っている。また、3人の子どもを育てながら働いてきた経験から、ワーク&ライフマネジメント、リカレント研修、女性活躍推進アドバイザーとしてお互いの価値観にとらわれず、同感しなくても共感し合える組織作りを目指して活動中。

著書:才能を伸ばす人が使っているコミュニケーション 増補改訂版 ペンコム出版社