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「いつもと違くない…?」人気アニメの作画が変化 “まさかの理由”に戦慄の声続出

  • 2025.5.23
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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第6話では、恋愛にまつわる伝説がある縁結びの樹の下で、若月ニコと乙木守仁(おとぎもりひと)に思わずキュンとするようなラブコメ展開が。また、今回はアニメーター・大島縁が一人で絵コンテ、演出、作画監督、原画を担当した“一人原画回”であり、いつもとは違う作画にSNSでは大きな反響が巻き起こった。

「大切な人はいる」モリヒトの“本当の気持ち”を知るニコ

学校でモテ始めているモリヒトに焦りを抱くニコ。そんななか、ニコたちは学校の遠足で不達山に登ることになる。不達山には縁結びの樹という有名な木があり、木の下で待ち合わせして昼ご飯を食べた2人は結ばれるという言い伝えがあった。言い伝えを聞いて自信なさげな様子を見せるニコと、2人の恋を応援しようとニコをたきつける風祭監志(かざまつりかんし)。

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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

遠足当日、不達山の木の下で女子に告白されるモリヒト。一方、「恋が成就するおまじないをかけてほしい」と頼む男子たちから魔法「スモルルルーン」を使って小さくなり逃げてきたニコは、偶然告白されている最中のモリヒトの胸ポケットに入り込む。「好きな人……は……いない。いないけど……大切な人はいる」というモリヒトの言葉を聞き、ニコは彼のことを好きになった瞬間を思い出した。

幼いニコは、自身が持つ魔法の力によって父に嫌われてしまったと涙を流していた。泣きじゃくるニコを両手でぎゅっと抱き、「俺、力持ちだから」となぐさめるモリヒト。ニコが幼いころから、モリヒトは彼女を支え、助けてきた。そんなやさしくて頼もしいモリヒトに、ニコは恋心を抱いたのだ。

魔法の限界が近づいたニコはモリヒトの胸ポケットから脱出しようとするが、風が吹きそのまま魔法が解けてしまう。空から降ってきたニコをキャッチし、お姫様抱っこするモリヒト。「モイちゃん、重くない?」「俺は力持ちだからな」モリヒトの言葉は、ニコが彼に恋心を抱くきっかけとなった過去の記憶と重なる。近くの木の上には、風を操るカンシが2人を見て笑みを浮かべていた。

実は、縁結びの樹と呼ばれている大きな木は、本物ではなかった。たまたまニコとモリヒトが昼ご飯を食べていた地味な木こそが、伝説の縁結びの樹だったのだ。木の下で楽しそうに弁当を食べる2人は、とても幸せそうだ。第6話についてSNSでは「とても良い回」「最後はなんかエモい感じになったな」「大満足」「6話良い回だなー!心が温かくなった」「ただただ2人が尊い回」との声があがった。

前回までとは雰囲気がガラリと変わった“一人原画回”

第6話のいつもと違う作画に気づいた視聴者もきっと多いだろう。実は、第6話はアニメーター・大島縁による“一人原画回”。大島が一人で絵コンテ、演出、作画監督、原画を担当しているのだ。それに伴い、演出やキャラクターの見た目の雰囲気が前回までとは大きく異なっている。

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(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS

これまでとは違う作画は、1クール目の折り返しである第6話まで進んだ『ウィッチウォッチ』に“味変”のような効果を生んだように思う。ニコがモリヒトの気持ちを知った場面では、彼女の水晶玉のような心がふんわりとあたたかく輝く演出が。また、ラストでニコとモリヒトが本物の縁結びの樹の下で昼ご飯を食べるカットも、光を印象的に使った美しい作画によって表現していた。

一人原画回に対してSNSでは「作画なんか変わった?」「いつもと違くない…?」「ほぼ一人で担当されていて驚いた」「猛者すぎ」「まさか…と思ったら原画一人しかいなくて戦慄した」との声があがった。第6話は、ニコとモリヒトの恋愛模様にスポットを当てた大切な回だ。そんな第6話を一人原画回にしたのは、アニメスタッフの“挑戦”と言っても過言ではない。そして、視聴者にとっても印象深いエピソードとなったのではないだろうか。


ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
[番組URL]https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太/集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari