成人した4人の子どもたちがビールで乾杯する姿につい、ほろり。台所で悩んでいた私に伝えたい「大丈夫！ そのうちなんでも勝手に食べるから」【日登美のタベコト in Berlin・79】

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

ビールで乾杯！

最近、６人いる子どものうち、すでに成人した上の４人の子どもたちとバーでビールを飲みに行きました。普段なかなか全員のスケジュールが合わないのですが、たまたま全員に、隙間時間があり。しかも夏休みで図らずも下の２人の子どもが同時にお友達の家にそれぞれお泊まりに行くという。こんなチャンスを掴まないわけにはいきません！

すぐに全員に声をかけ、仕事帰りの長女とはバーで合流。家にいた次女と双子に連絡し、待ち合わせ。あちこちからみんなが揃ってビールで乾杯！にこぎつけました。全員揃った姿を眺めてみると感無量。ついほろっときてしまった。

子どもが育つのはあっという間。ついこの間まで、「ママ、ママ！」って言ってた小さな子どもだったのに。気がつけばみんなでビールを飲みながら語らえるようになってるなんて。

小さい子との暮らしでは、「今」の重みが大きくて、「日々の暮らし」をなんとかこなすことに必死で、早く大きくなって欲しい気がするし、手が離れたらいいなぁなんて思うこともあると思うけど。子どもが成人した今、お母さんたちに伝えたい。

毎日が大変であったほど、その必死な毎日は将来宝物になるんだって。そして戻したくてももう二度とその時間は戻ってこないんだって。その小さな手はどんどん大きくなっていくんだって。

そして、大きくなった子を見て思う。野菜を食べないとか、好き嫌いが激しいとか、何を食べさせようとか台所で悩んでいた、あの頃の私。「大丈夫！ そのうち勝手になんでも食べるから！」（笑）と、今ここから叫びたい。

そう。大丈夫ですよ皆さん。まぁ気楽に行きましょうよ。子どもはちゃんと大きくなりますから。