【第11回】日本のモテは世界から見ると変態!?

フランスで日本のイメージは「HENTAI」

今回はいきなりですが、フランスでは日本文化がかなり変態的なものとして有名という話ではじめてみたいと思います。

フランスで有名な日本の単語といえば「SUSHI」(寿司)や、「YAMAHA」(バイクのメーカー名)、「GEISYA」(芸者)、そして新しいものでは「POKEMON」(ポケモン)やアニメ・マンガなどの言葉です。

ところが、フランスに住んでみると何人かのフランス人から「HENTAI」(変態)という言葉も有名だと聞いた時には自分の耳を疑ってしまいました。

それだけではありません、フランスのテレビ局が日本の「性」事情についてのドキュメンタリーを放送した時のこと。日本では疑似彼氏レンタルや、ひざ枕を売りにする接客サービスがあること。他にも、良くできたラブ・ドールと生活する男性や、結婚相手を探すための婚活ツアーに参加する若い人たちなどが紹介されていました。

日本ではこうした性産業があることは何となく知られていますが、実はフランス人やその他の外国人からしてみれば、「HENTAI」といいたくなるようなスーパー・クレイジーな異文化なのです。それを日本を一歩出て客観的に見せられた私は、翌日パリの街を歩くのが恥ずかしいと感じてしまったほどです。

スーパー・クレイジーな異文化

日本では「若い」「巨乳」が女性として人気

他にも日本を出て、海外と比べて日本独自の変わった文化だなと思うのは「若い女性がもてはやされる」「巨乳がセクシー」「グラビア・アイドルというジャンルの有名人がテレビや映画に出ている」などです。

グラビア・セクシー写真がのった週刊誌を電車の中などで堂々と読む男性がいたり、そんな広告が電車の中で見られることも、フランス人に限らず多くの外国人にとっては異常なことなんですね。

最近でもある週刊誌が「簡単にセックスできる女子大生ランキング」というような特集を組んで問題になっていたようですね。

世間に良く出回る週刊誌で、若い女学生を下に見て「ヤレる」なんて下品な表現が当たり前のように発表されてしまうことは、フランスだけでなく世界的に見ても「女性をバカにした異常事態」だとして非難されることです。

こんな日本という国は、まだまだ男性中心の社会だということがわかります。そのせいで「女性は男性に選ばれる」のが当然だと思っている人がまだまだ多くいることが想像できます。

婚活していた当時の私が、「男性に選ばれるモテ女性にならなければ」と思い込んで苦しんだのも、こうした土壌があるからこそではないでしょうか。

グラビア・セクシー写真が載った広告が電車の中で見られることは、外国人にとっては異常なこと

モテはその人らしい「魅力」があること

私がこの「男性から選ばれる人にならなければ」という思い込みから解放されるようになったのは日本を出て、これまたパリジャンの生き方を見たことによります。
もちろんパリだって若くておっぱいの大きな女性は魅力的だという基準はあります。お金のあるマダムたちはこぞって整形や豊胸手術に精を出し、ボトックスで日本人よりも皺のできやすい顔を必死に引っ張って不自然になっている姿を見ることがあるからです。

それでもやっぱりこれまで紹介してきたように、パリには人の数だけ価値観や生き方があるので、日本のように染み着いた王道の「モテ」や「常識」というものが根強く存在するわけではありません。
なによりも私が驚いたのは「モテ」というような言葉が見つからないことでした。あえて探せば「モテ」という言葉を連想させるもの「Charmant」(シャルマン=魅力的)という言葉があります。

この「シャルマン」という言葉は、特定の魅力を限定するものではありません。例えば「あの人、シャルマンだねぇ」と言われる人を観察してみると誰もが見て惹かれる「美人」とか「イケメン」というわけでもありません。
その人のキャラクターであったり、着ている服、化粧、仕草、話し方、全てひっくるめた印象で、言葉で言い表せない「雰囲気」に惹かれる、という風に使われることが多いのです。

そのため、ある人にはシャルマンに見えても、他の人にはピンとこないこともあるし、惹かれる、惹かれないはそれまた人それぞれ。
とにもかくにも「シャルマン」は、その人しかない魅力なのだと知りました。
この「シャルマン」という言葉に出会った私は、自分にないもの、モテの王道と自分を比べて足りない部分ばかり見ていたこと。それまで、モテる女性はモデルのエビちゃん、ゆるふわ、愛され女子だとすっかり思い込み、日本でのごく限られた「モテ」に縛られて苦しんでいたことがアホらしくなりました。

世間一般で言われる「モテ」に近づけない自分を無理して変えなくてもいい。私は「私」を磨くことを追求すればいいんだなと思い知ったわけです。

「シャルマン」はその人しかない魅力

女の魅力は年を重ねてからが本番

ただしこれは短期間で追求できる簡単なものではありません。

フランスではチーズやワインが時間を重ねて熟成して美味しくなるように、パリの女性たちも本当の魅力は30代、40代を経て、その成果が現れるのが50代からという具合に見えます。

以前、パリの路上で世代別ファッション・インタビューをする機会がありました。この時に目の当たりにしたのは、年代ごとに磨かれていくパリの女性たちの姿でした。

10代の学生たちは、本当にお金がないので日本では絶対に見かけないようなほつれたボロボロのリュックや、毛糸だらけのセーターを着ていたりします。それに学校では制服がないので、若い時から自分が着る服、似合う服について考える時間と経験が多いようでした。

20代、30代になるとファッションがこなれてくるのが一目瞭然。少しずつファッションにかけるお金と、選び方、自分に似合うもの、自分らしいもの、流行も取り入れてみたりする余裕も出てくるオシャレさんが増えてきます。

40代にもなると、もう自分の不動のスタイルが決まってきます。オシャレなマダムになると、服が服ではなく、彼女の雰囲気の一部として同化して見えるほど。
その人のもつ基準がバシっと決まっているのがわかり、人の歴史というか、オーラというか、物語をまとって歩いているような迫力があるのです。

こうしたマダムたちを見ていると、それは年下の男性だってその魅力に惹かれることがあるのが 十分わかります。現に、フランスの大統領マクロンさんも24歳年上のブリジッド夫人に恋し、周囲に反対されようとも貫いて結婚した経緯があるわけですから。

さて、今回も長くなってしまいましたがおさらいしてみましょう。
「モテ」というのは1つではなく、人それぞれだということ。さらに、日本を出てみるといかに日本国内で言われる「モテ」が特殊かということ。

自分の魅力をもつためには、自分だからこそ似合うスタイル、自分らしいスタイルを、時間と経験を重ねて見つけて磨いていく。これはなかなか難しいことですが、それこそが誰にもマネができないあなたのオリジナルの魅力をつくるということなのです。

さて、続く第12回は2019年2月10日(日)配信予定! お楽しみに。

▼前回の記事はこちら
【第10回】モテないと結婚できないと思っていた

▼第12回の記事はこちら
【第12回】日本ではなぜ結婚しないと認められないのか!?

中村綾花さんプロフィール

Writing:Ayaka Nakamura
Illustration:foxco
Edit:TRILL編集部

提供元: TRILLの記事一覧はこちら
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