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「ホテル代くらいは出してほしかったな」数百万の貯金を自慢する義母。その後、黙って聞いていた夫が切り出した5年前の話

  • 2026.11.6

結婚式の翌日、義母からかかってきた電話

5年前、私たちは家族だけで小さな結婚式を挙げました。

義両親は遠方に住んでいたため、交通費とホテル代は私たち夫婦で負担しました。

式の翌日の昼、自宅の居間で義両親からのご祝儀袋を開けると、中には10万円が入っていました。

正直、少ないと感じました。

交通費や宿泊費もこちらで出していたので、少し複雑な気持ちになったのです。

ただ、夫の両親のことです。夫には何も言わず、ご祝儀袋をしまおうとしました。

そのとき、夫の携帯電話が鳴りました。義母からでした。

電話越しの声が大きく、隣にいた私にも会話が聞こえてきます。

「昨日はお疲れさま。ご祝儀、少なかったでしょ。ごめんね」

「いや、そんなの気にしなくていいよ」

「でも、ちょっと申し訳なくてね」

「大丈夫だって。来てくれただけで十分だよ」

夫はそう答えていました。

そのやり取りを聞いて、私は少し気持ちが落ち着きました。

義両親にも経済的な事情があるのかもしれません。わざわざ謝ってくれたのだから、これ以上気にするのはやめようと思いました。

5年後、義母の貯金話に夫が一言

それから5年がたった、ある日の昼のことです。

夫と私は義実家を訪ね、義両親と居間の座卓を囲んでいました。

お茶を出し終えた義母が、うれしそうに話し始めました。

「そうそう、うちね、タンス預金が数百万あるのよ」

「えっ、そんなにあるんですか?」

思わず聞き返すと、義母は得意げにうなずきました。

「昔からこつこつ貯めてきたの。あなたたちも、もっと貯めなきゃだめよ」

私は返す言葉に困りました。

頭に浮かんだのは、5年前の結婚式の翌日、申し訳なさそうに謝っていた義母の声です。

もちろん、その頃も今と同じだけの貯金があったとは限りません。

それでも、あのとき私たちが交通費もホテル代も負担していたことを思い出すと、素直に話を聞けませんでした。

そんな私の気持ちには気づかない様子で、義母は続けました。

「でも、現金で置いておくだけじゃもったいないでしょ。株でも買おうかと思ってるの」

そして夫のほうを向きました。

「あなた、株のこと詳しいでしょ。何を買えばいいと思う?」

夫は少し考えるように黙っていました。

「うーん。そういうのは簡単に勧められないよ」

「そうなの?」

そこで夫は湯のみを置き、義母の顔を見ました。

「それよりさ。そんなに貯めてたなら、式のとき、ホテル代くらいは出してほしかったな」

「え?」

義母は驚いたように夫を見ました。

「結婚式のとき、交通費もホテル代も僕らで出したでしょ。ご祝儀が少なかったって謝ってくれたから、無理は言えないと思ってたんだよ」

「ああ……あのときね」

義母の声が小さくなりました。

夫は続けました。

「今さらお金を出してほしいわけじゃないよ。ただ、僕らもあのときは気を遣ってたんだ」

義母は何か言おうとしましたが、結局、黙ってしまいました。

隣にいた義父も気まずそうに目をそらしています。

私も何も言えず、しばらく沈黙が続きました。

義実家を出て歩き始めたとき、夫がぽつりと言いました。

「ずっと気を遣わせて、ごめん」

「ううん。言ってくれてありがとう」

私はそう答えました。

5年前の義両親の経済状況は、今も分かりません。

それでも、当時の私たちの負担を夫が覚えていて、自分の言葉で伝えてくれたことがうれしかったのです。

それ以来、義母が私たちの前でお金の自慢をすることはなくなりました。

義実家を訪ねても、タンス預金や株の話は出ません。夫と目が合うと、今でも少し気まずそうに視線を落とすことがあります。

ずっと心のどこかに残っていた結婚式のもやもやも、あの日の夫の言葉で、ようやく軽くなった気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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