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ペットボトルのふたが開けにくい…その手指不調、年齢のせいで片づけないで。原因と悪化しやすい習慣を解説

  • 2026.11.5

ペットボトルのふたが開けにくい…その手指不調、年齢のせいで片づけないで。原因と悪化しやすい習慣を解説

ペットボトルのふたが開けにくい、朝起きると指がこわばる……。そんな手指の不調を、年齢のせいだからと見過ごしていませんか? 手外科専門医の三戸一晃さんによる『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』(アスコム刊)からお届けする第1回は、誰にでも起こり得る手指の病気について、主な症状や発症の原因、悪化を招く要因を解説します。

誰でも手指の病気は発生し得る! ~不調が生じる理由と悪化する理由~

手指に痛み、しびれ、腫れ、変形、引っかかりなどが生じる理由はひとつではありませんが、おもだったものとして挙げられるのは「使いすぎ」です。

とくに同じ動作を繰り返していると、疾患が生じやすくなります。
手指の病気になったり、悩みを抱えたりしている子どもはほとんどいません。
でも、大人になるにつれて徐々に増えていき、一般的に年齢とともに増加します。

この事実が示しているのは、基本的には年をとればとるほど手指の使用年数が多くなり、トータルでかかる負荷が大きくなっているということ。私がふだん診察や手術をしている患者さんの割合も、中高年の方がほとんどを占めます。

私の印象では、ピークは60代で、8割程度(大部分)が女性です。

皮肉なことに、仕事、家事、育児、趣味などに一生懸命取り組んできた人ほど、手を悪くしやすいのです。
今から人生のやり直しはできませんので、現実を受け入れ、しっかりケアしていく方向にシフトチェンジしていきましょう。

また、両親からの遺伝的な要因や、女性の場合、更年期以降は女性ホルモン・エストロゲンの分泌量の低下が関係してくることもあります。

とくに、指の第一関節に腫れや痛みが生じる「変形性関節症」は、ほかの手指の病気よりも比較的遺伝しやすく、中高年女性がなりやすいことがわかっています。また、遺伝にかかわらず、更年期を迎えた女性は「腱鞘炎」にもなりやすいといえます。

さらに、妊婦さんや子育て中の女性が、「ばね指」「手根管症候群」を発症することも多いです。

これらのケースは、完璧に予防するのは難しいものの、なってしまったあとに、悪化を防いだり、症状を緩和したりする効果的な方法はあるので、「仕方がない」で済ませないようにしましょう。
やれることはたくさんあります。

もう一点、少々やっかいなのは、うつ、不安、ストレスなどの心因的要因が痛みやしびれの程度に影響する場合があるということです。

外見に大きな異常は見られなくても、「ものすごく痛い」「耐えられない」と訴える患者さんをこれまで何人も診てきました。

心因的要因が大きい場合、どうしても治療に対する効果が薄くなってしまうことがあります。痛みやしびれを増幅させている原因が、炎症や神経圧迫などではなく、心にあるからです。

「これは心因的要因かもしれない」
そのように感じた患者さんに対しては、真っ先に社会生活背景を聞き出し、現在の症状、治療方針、今後の見通しなどを丁寧に説明し、心から納得、安心してもらえるように努めます。

そして、患者さんの不安を取り除くことができれば、改善する可能性が高まり、患者さんに満足してもらうケースが増えます。
ご自身の手指疾患の原因に皆目見当がつかないにもかかわらず、痛みやしびれが強いと感じたら、いったん「心の疲れ」を疑ってみてください。

不安や悩みを抱えていないか。
ストレスを溜めこんでいないか。

思い当たる節があれば、心身ともに、休息とリラックスが必須となります。無理をせずに休みながら、様子を見ていくといいでしょう。

ほかの人と同じだけ仕事しているのに、なぜか自分だけ手指が痛くなって苦労しているのであれば、仕事量やその内容が自分の手指の能力を超えていることがあるので、もしかしたらその仕事にあまり向いていないという可能性があります。

いろいろと手指に対する負担を配慮し、ケアしている。それでも改善が見込めないようなら、同じ会社内での部署変更の申し出や、思い切って転職することを視野に入れてもいいかもしれません。

いずれにせよ、病気が悪化するいちばん大きな要因は、症状に気づいているのに、ほったらかしにしてしまうことです。

手指の疾患が命にかかわる病気のサインになることもなくはないですが、そのようなケースはきわめて稀です。

しかしもれなく、日常生活にはさまざまな支障をきたします。

だから、ちゃんと病気と向き合い、治療に専念しましょう。痛いのを我慢して手指を酷使するのは、言語道断です。

※この記事は『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』三戸一晃著(アスコム刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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