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内田鋼一の“やきもの”好き。ファッションキュレーター・小木基史(POGGY)

  • 2026.11.6

ファッションキュレーター・小木基史(POGGY)さんも内田鋼一さんの作品に魅せられた1人だ。日々の生活の中で力をもらっているという内田さんの作品の魅力について語っていただいた。

photo: Norio Kidera / text: Ryoma Uchida

小木基史(POGGY)と桃色加彩小壺
BRUTUS

ストリートの精神を持ちながら、もの作りの真髄を表す小壺

一目惚れしちゃいましたね。

内田さんは、どこかの窯元に弟子入りしたわけでも、誰に習ったわけでもない。世界中を旅し、自分の手を動かしながら体で学んでいく。韓国に行けば、キムチの甕(かめ)を自分でも作ってみる。誰かのマニュアルではなく、世界そのものを先生とする。それってまさにスケーターが自分の“道”を見つけ、グラフィティの人たちがその場で描いていくような、ストリートの感覚があると思うんです。

だからこそ、この小壺には理屈ではない説得力が宿っている。

桃色加彩小壺
2025年に制作された桃色加彩小壺。京都のKiwakotoで、漆塗りを〈堤淺吉漆店〉に、花台を兵働知也に依頼したスケートボードの上に飾っている。

それに、高い技術力で作られているからこそ、手で触れた時の質感もいい。ファッションも本来は肌に触れた時の着心地が大事ですよね。それなのに、つい情報や流行ばかりを追いかけてしまう。

質そのものを磨き上げ、中身の伴ったモノを追い求めること。内田さんはそんな本質的なもの作りの価値を教えてくれるんです。

小木基史(POGGY)
エリック・ヘイズ、ジョージ・ナカシマのチェアや木彫り熊など幅広く収集。「現代アートと和のモノのミックスを模索中です」

profile

小木基史(POGGY)(ファッションキュレーター)

こぎ・もとふみ(ぽぎー)/1976年北海道生まれ。ファッションキュレーター。自身のブランド〈ディアボロ〉ほか、〈ジミー チュウ〉メンズ・スタイル・キュレーターとしても活動する。

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