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ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説

  • 2026.11.4

リキんではダメとわかっても、力が入ってしまう。力を抜こうとすれば、まったく当たらない。どうすれば上手に「脱力」できるのか?

悩みを解決すべく「脱力スイング」の提唱者・福田尚也にレクチャーしてもらった。足の力の抜き方から、締めるべきポイント、クラブの重さを生かした振り方まで一気に紹介する。

※本記事は、ワッグル2020年4月号に掲載された記事を再構成したものです。

「脱力スイング」とは⁉

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
腕の力を抜き、でんでん太鼓のように体を左右に回しながら腕を振ってみよう

「脱力スイング」とは、体の余分な力を抜き、効率のいい動きを引き出すスイングのこと。力を入れなくてもヘッドスピードが上がりやすく、再現性や反復性も高いからミート率がアップする。いつもリキんでしまうというゴルファーが目指すべきスイングだ。

こんな「リキみスイング」を解消!

テークバックで手に力が入る、トップの形を気にしてリキんでしまう、切り返しで手に力が入って打ち急いでしまう、思い切り叩こうとして腕が縮んでしまう――。

イメージはでんでん太鼓!

昔ながらの子供の玩具のひとつ。小さな太鼓に柄をつけて、太鼓の左右に玉がついた糸を垂らしたもの。柄を回しながら振ると玉が太鼓に当たって鳴る。お祭りでもよく見かける。

「脱力」のコツとは? 腕をラクにするには下半身の力を抜こう

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
これが脱力の第一歩です!足腰を動かして背骨の回転に腕が振られる感覚をつかもう。

ドライバーのように距離を稼げるクラブを持つと、どうしても力が入りますよね。でも力を入れれば入れるほど肩が硬直し、腕が曲がってしまいがち。自分では速く振ったつもりでもスイングの円弧が小さくなり、ヘッドスピードは思ったほど上がりません。

一方で下半身に力を意識すれば上体から力が抜けやすいと考えるゴルファーも多くいます。でも足の指で地面をつかむイメージで下半身をガッチリ固定させてしまうと、かえって上体から力が抜けにくいのです。

まずは両足から力を抜いて自然体で立ち、でんでん太鼓になったつもりで背骨を回しながら、腕をだらんだらんと左右に振ってみてください。

下半身は自然に動く範囲でOKです。腕は自分で振るというよりも、背骨の軸回転によって自然に振られるという感覚。脱力の感覚を体感できますし、脱力によって軸がブレにくいことも理解できます。

足を固めたままでは上体を脱力させるのが難しく、腕がスムーズに振れない。

両足ですっと立つ感じ

足にはとくに力を入れず、自分の体重を自然に乗せる感覚でいい(左)。足の指で地面をつかむように力を入れると逆効果(右)。

足から力を抜くイメージ

足から力を抜くイメージ。肩や腕の力を抜くには、両足の裏、足首、ヒザ、股関節と体の下のほうから脱力させるといい。

でんでん太鼓の要領で腕を振る

体の余分な力を抜いて、軸となる背骨を回転させながら両腕を振ろう。

体の軸が左右に揺れると体が回転しにくくなり、腕が振りにくくなる。

「脱力」と「緩み」は違う 締めるべき部分はしっかり締めておこう

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体の重心となるお腹に力をためておくのも大切なポイント

お腹とモモの裏は緩めないことが大事

頭のてっぺんからお尻の穴まで真っすぐな芯が通じているイメージ。芯が頭の上から吊り下げられている感覚で構え、両腕を自然に下げた位置でグリップを握る。

脱力スイングはアドレスが肝心です。脱力は全身から力を抜けばいいのかというと答えはノーです。力を入れるべきではない箇所の力を抜いて、力を抜くべきではない箇所は締めておくことがポイントです。

アドレスではモモの裏側やお尻に張りを感じておき、お腹に力をためておくイメージで構えましょう。全身から力を抜いて弛緩させると、棒立ちで安定感のない構えになってしまいます。脱力は大切ですが、緩んではいけません。

お腹に力をためておくのは、でんでん太鼓のように軸回転を安定させるためで、モモの裏側やお尻に張りを出しておくのは下半身の動きを円滑にするため。モモの裏側はいってみれば「アクセル筋」の役目を負っているのです。反対にモモの前側は「ブレーキ筋」で、この部分を固めると下半身を動かしにくくなる点に注意してください。

①頭のてっぺんからお尻の穴まで真っすぐな芯が通じているイメージ
②芯が頭の上から吊り下げられている感覚で構える
③両腕を自然に下げた位置でグリップを握る

モモの裏側に張りを感じておく

お尻の筋肉とモモの裏側のハムストリングを締めておくのが正しい「脱力」のポイント。

【×】上体がリキむと肩が上がる

飛ばそうとして肩や腕に力が入ると、いかり肩型の構えとなる。これが脱力スイングの大敵。

【×】全身が緩んではいけない

力を抜こうとして体の全部を弛緩させてはダメ。締まりがなくバランスの悪い構えとなる。

両ヒザを軽く曲げる

両ヒザを軽く曲げて、お腹に力を入れればモモの裏側が締まってくる(右)。腰が落ちた構えではモモの前側に力が入り、下半身が動きにくい(左)。両ヒザが伸びると下半身が固定されてスムーズに動かせなくなる(中)。

「脱力スイング」をマスタークラブの重さにまかせて振ればスイングが完成

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
左手の小指側の3本の締まり感覚が脱力スイングの肝

遠心力を利用して振るだけでOK

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
脱力スイングならクラブの遠心力を最大に引き出せる

脱力スイングは決して難しいテクニックではありません。ちょっとしたコツさえつかめば、誰にでもできるようになります。コツとは小指側でクラブの重さを感じたままでスイングすることです。

両手の小指側からグリップに巻きつけるように握り、両手の親指と人差し指を離して持ち、素振りを繰り返しましょう。親指側に力が入ると肩が上がってリキみスイングとなりますが、小指側を締めて持つと上体がリラックスしてきて、クラブの重さで振るだけでスイングの形が勝手にできてしまうのです。

バックスイングの軌道やトップの形などを気にしすぎては、上体が硬くなってしまいがち。とくにトップに近づくほど力が入り、切り返しでさらにリキんでしまう人が多くいます。理想の脱力スイングは、振り子のイメージで、トップに向かうほどパワーがゼロになっていく感覚。ダウンスイング以降はクラブの重さでヘッドスピードが自然に上がります。

小指側を締めてグリップ

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
小指側から巻きつけるように握る(左)両ワキが締まってくる(右)

両手の小指側を締めて握れば、両ワキがほどよく締まる。この締まり感覚が体と腕の同調を引き出す。

クラブの重さを感じ取る

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
両腕の親指と人差し指を離して持つ(左)真っすぐ下ろせば小指側が締まる(右)

小指側で感じとったクラブの重さを利用してスイングする。

両手の親指と人差し指を離してスイングしてみよう

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
テークバックでリキまなくてすむ(左上)トップの位置が自然に決まる(右上)クラブヘッドがスムーズに加速(左下)気持ちよく振り抜ける(右下)

スイングは自分でつくるものではない。クラブの遠心力にゆだねて振れば自分に合った形が勝手につくられる。

振り子のイメージ

ミート率を上げたいなら“脱力”が超重要⁉そのコツをプロが解説
上にいくほど力がゼロになる(左)下降ではクラブの遠心力が働く(右)

振り子運動でいえばクラブが上に向かうほどパワーがゼロとなり、下降後に重さによるパワーが増すというイメージだ。

いかがでしたか? 足の力を抜き、締めるべきところは締めて、クラブの重さにまかせて振る。これが「脱力スイング」の基本です。リキみが気になる人は、ぜひ試してみてくださいね。

レッスン=福田尚也
●ふくだ・なおや/1968年生まれ、神奈川県出身。2006年プロ入会。JPGA公認A級ティーチングプロ。ジュニアを中心に多くのアマチュアゴルファーをレッスン。

構成=三代 崇
写真=相田克己
協力=大相模カントリークラブ

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