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「ぼくは間違ってない!」正義感の強い息子が友達と衝突… 親が向き合いを変えた「たった1つ」のこと

  • 2026.11.3
cocreco写真:アフロ

6歳差の男の子きょうだいを育てている、ライターのはなです。

「ダメなことはダメ!」と、友達にもはっきり注意してしまう……。正義感の強い子どもへの対応に、戸惑ったことはありませんか?

わが家の年長の次男も、まさに「ルール違反を見ると見過ごせない」タイプ。保育園の先生から友達とのトラブルを聞き、「また何か言っちゃったのかもしれない」とヒヤッとすることもあります。

そんなようすを見て、私はずっと「注意するのをやめさせたほうがいいのかな」と悩んでいました。

でも、親子でやりとりを重ねるうちに、親として向き合うべきなのは正義感の強さそのものではなく、相手への「伝え方」なのだと気づいたのです。

「横入りはダメ!」正義感の強い次男に戸惑った友達トラブル

次男は、とても正義感が強い性格です。順番を抜かしたり、教室の中を走ったり、おもちゃを投げたりする子を見ると、「ダメだよ!」「間違ってるよ!」と、相手が大人でもストレートに注意します。

もちろん、言っていること自体は間違っていません。けれど、強い口調ではっきり伝えることで相手を怒らせてしまい、友達とのトラブルにつながることがありました。

ある日、保育園の友達と公園で遊んでいたときのことです。順番を抜かされたと思った息子が、「横入りしちゃダメでしょ!」と強い口調で注意し、その子を最後尾に並ばせようとしました。

ところが実際は、横入りをするつもりはなかったようです。順番待ちの列ができていることに気づかず、次男の前に入ってしまっただけだったのです。

突然強い口調で注意された相手も言い返し、2人はけんかに。私と相手のお母さんが間に入り、それぞれから話を聞いて状況を整理しました。

私は息子に、「わざとルールを破ったわけではなかったこと」「注意するときの言い方が強すぎたこと」を伝えました。しかし本人は、「ルールを守ってほしかっただけ」「ルールは守るもの」と、どこか納得できない様子です。

わが子の言い分もわかる一方で、私は「このままでは、同じようなトラブルを繰り返してしまうかもしれない」と不安になりました。

注意しても変わらない…子どもとの向き合い方を見直すことに

何度伝えても同じようなトラブルが続き、モヤモヤする日々

最初は、友達とのトラブルがあるたびに、「そんな言い方はよくないよ」「お友だちはわざとやったわけじゃないかもしれないよ」と注意していました。

相手の気持ちを考えられる子になってほしいという思いから、強い言い方をしないよう促していたのです。しかし、その後も同じような出来事は何度も繰り返されました。

「何度も伝えているのに、どうしてまた同じことが起きるんだろう」。だんだん、注意するだけでは何も変わらないのかもしれない、と感じるようになりました。

「ダメ」と伝えるだけでなく、一緒に振り返るようにした

そこで私はまず、トラブルが起きたときの声のかけ方を少しずつ変えていきました。

以前は、「○○しちゃダメ」「○○してね」と、私から“正解”を伝えることが多かったように思います。けれど、親が正解を伝えるだけでは本人自身がどう感じ、なぜ相手に注意したのかを知ることができません。

親が解決策を伝えるのではなく、まずは自分で考えてもらうような問いかけをすることにしました。

「どうして、そう思ったの?」

「お友だちは、そのときどんな気持ちだったかな?」

「どう伝えたらよかったと思う?」

すると少しずつ、「もっと優しく言えばよかったね」「ぼくの勘違いだったかもしれないね」と、自分の言動を振り返るようになりました。

同時に、「ぼく、お友だちがわざと順番を抜かしたと思ったんだ」「みんなにルールを守ってほしかったから、強く言っちゃった」と、そのときの気持ちも話してくれるようになったのです。

息子の言葉を聞くうちに、私自身も、「強い言い方をしないで」と注意するだけではなく、なぜ強く言ったのか、言葉の奥にある思いにも目を向けるようになりました。

性格を直すのではなく相手への伝え方を教える

息子の話をじっくり聞くことを何度か繰り返すうちに、私はあることに気づきました。

本人にとっては、「ダメなことはダメ」と伝えること自体が大切だったのです。一方で、自分の思いを相手にどう伝えるかまでは、まだ意識が向いていないようでした。

伝え方を意識できていないからこそ、親の私が「そんな言い方はよくないよ」と注意しても、心の中には「でも、ぼくは間違ったことを言っていない」という不満が残っていたのかもしれません。

息子の気持ちを考えると、親として向き合うべきなのは、生まれ持った強い正義感そのものではなく、相手への「伝え方」でした。

以前の私は、「正義感が強いところを直さなければ」と考えていました。しかし今は、本人が相手の事情を考えたり、自分の思いが伝わりやすい言葉を選んだりすることを、少しずつ学んでいる途中なのだと捉えています。

子どもの長所を否定せず伝え方を一緒に考える

cocreco写真:Adobe Stock

次男が友達とトラブルになるたびに、以前の私は「どうすれば同じことを繰り返さなくなるだろう」と、本人を変えることばかり考えていました。

けれど、まず見直す必要があったのは、親である私自身の向き合い方だったのかもしれません。子どもの行動をすぐに注意するのではなく、まず「どうしてそう思ったの?」「何を伝えたかったの?」と聞いてみる。

理由を聞くことで、私も子どもの思いを知ることができ、彼自身も相手の気持ちやほかの伝え方について、少しずつ考えるようになりました。

「ルールを守ってほしい」というその思いを否定するのではなく、どう伝えれば相手に届くのかを一緒に考えていくこと。それが今の私にできることなのだと思っています。

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