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「専業主婦なんだから完璧にしろよ」と怒鳴る夫。家事と育児を任せて実家から戻ると、玄関の先に広がる光景

  • 2026.11.2
ハウコレ

ある休日、家事と育児を丸ごと夫に任せて、私は実家へ向かいました。途中まで届いていた夫からのメッセージは、ぱったりと途切れたのです。

事の始まりは、その数日前の夜でした。炒め物の音に、息子の泣き声が重なっていました。火を止めて、足元で泣く1歳の息子を抱き上げたとき、玄関のドアが開きます。リビングに入ってきた夫は、床に散らばったおもちゃを見下ろしたまま、ネクタイも緩めずに立っていました。

帰宅した夫が口にした言葉

「なんでご飯できてないの?」

夫はかばんを置くより先に、そう言いました。お風呂はまだ沸いておらず、ソファには洗濯物の山。

「今日はずっと抱っこじゃないと泣いてて」

説明しかけた私の声に、夫の大きな声がかぶさりました。

「専業主婦なんだから完璧にしろよ」

腕の中の息子が驚いて、また泣き出します。

出産を機に仕事を辞めたのは自分で選んだことです。けれど今は、働いていた頃よりずっと忙しい。離乳食を作り、食べこぼしを拭き、洗濯機を回し、寝かしつけの合間に掃除機をかける。夫の言葉の意味が、私には分かりませんでした。

1日だけ、全部任せてみることに

それから数日、夫が帰る前に床を片付け、ご飯とお風呂を間に合わせることだけを考えました。

次の休日は、もともと実家に帰る予定でした。母から、物置の片付けを手伝ってほしいと頼まれていたのです。今回は、息子を連れていきません。

「明日は1日、家のことお願いね」

前日に伝えると、夫はテレビを見たまま答えます。

「それくらい余裕だよ」

当日、私は作り置きもメモも残さずに家を出ます。

実家で段ボールを運んでいると、夫からスマホに通知が届きました。

「麦茶ってどこにある?」

「冷蔵庫のいちばん下」と返すと、しばらくして次のメッセージが届きます。

「昼寝してくれないんだけど」

「ベビーカーで外を歩くと寝るよ」

そう返したきり、夫からのメッセージは途切れました。実家を出るまで、画面は一度も光りません。

玄関の鍵を差し込んでも、ドアの向こうからは物音1つ聞こえてきませんでした。

ドアの向こうで待っていた光景

ドアを開けた瞬間、足元に積み木が転がっていました。リビングでは、おもちゃ箱の中身がすべて床に出ています。ローテーブルには飲みかけの麦茶と、開けていないカップ麺。シンクには食器が積まれたまま、洗濯物の山は出かけたときより高くなっていました。

ソファでは、息子が夫の膝を枕にして眠っています。家を出たときと同じTシャツのまま、髪を乱した夫が私を見上げました。

「おかえり」

かすれた声でした。部屋をひと通り見回してから、私は口を開きます。

「1日家にいたのに、完璧じゃないね」

あの日に言われた言葉を、形を変えて返しただけです。夫も部屋を見回し、何か言いかけて口を閉じました。

そして...

夫は息子の頭をクッションへ移し、脇にもクッションを添えて立ち上がりました。「ごめん。俺、ずっと勘違いしてた」。積み木を拾い始めた夫の隣に、私もしゃがみました。

「じゃあ、お風呂は毎日お願いね」

少し間を置いて、そう伝えました。夫はうなずくだけで、それ以上は何も話しません。あれから、お風呂は夫の担当です。

あれほど完璧を求めていた夫は、私のいない1日で、何を勘違いしていたと気づいたのでしょうか。

(30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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