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2年ぶりに元恋人へ「今の彼氏とうまくいってる?」と送った俺が、返事のあとに打っては消した本音

  • 2026.11.2
ハウコレ

打っては消した文面には、今は恋人のいる元恋人に送れない言葉ばかりが並びました。代わりに残した短いメッセージは、思っていたのとは別の意味で届いてしまいます。

引っ越しの段ボールに本を詰めていると、間から1枚のカードが床に落ちました。転勤が決まったとき、まだ付き合っていた元恋人がくれたものです。「向こうでも無理しないでね」という丸い字を、床に膝をついたまま読み返しました。

1人で決めた別れ

元恋人とは大学の頃から3年付き合いました。転勤が決まったとき、遠距離を続ける自信がないと切り出したのは俺です。元恋人は続けるつもりでいたのに、話し合う前に結論だけを伝えてしまいました。

転勤先では仕事に慣れるだけで手いっぱいで、気づけば2年、誰とも付き合わないまま過ぎていました。紹介の話を断るたびに、あのとき別れを急がなければと考えていました。

部屋の更新を機に、近くのマンションへ移ることになりました。カードを手にしたまま、いつの間にか元恋人とのチャットを開いていました。

未読の表示を見つめて

元恋人のSNSに、恋人らしい人と写ったキャンプの写真があったのは知っていました。それでも本人から、違うと聞けるかもしれない。どこかでそう期待して、2通だけ送りました。

「久しぶり」

「今の彼氏とうまくいってる?」

送ったあと、未読の表示を何度も確かめました。今頃、元恋人は困った顔で通知を眺めているのだろうか。返事が来なくても仕方ないと思いながら、はがれかけたガムテープを貼り直していました。

しばらくして既読がつき、少し間を置いて返事が届きました。

「うまくいってる」

「急にどうしたの?」

打っては消した本音

届いてすぐに開きました。「うまくいってる」。分かっていたはずの答えなのに、画面から目を離せませんでした。

どうしたのかと聞かれても、正直には答えられません。この2年ずっと1人だったこと、別れたことを後悔していること。打ちかけては、恋人のいる相手に送る文面ではないと消しました。

かといって、何もなかったように終わらせるのも悔しい。未練があると思われたくなくて、残したのは1行だけでした。

「よかった。やっと、別れてよかったって思えた」

本当は、一度も思えたことのない言葉でした。

そして...

返ってきたのは、「それ、どういう意味?」でした。

読み返して、初めて気づきました。自分が送ったあのメッセージは、別れて正解だったと言っているようにも読めます。強がったつもりが、元恋人を突き放す言い方になっていました。

謝ろうとして、打ちかけた文面を消しました。本当のことを書けば、今度は未練を打ち明けることになります。迷った末に送ったのは、これだけでした。

「変な意味じゃないよ。ずっと気になってただけ。元気でね」

既読はつきましたが、それきり返事はありませんでした。

カードは資源ごみの袋に入れかけて、結局段ボールの底にしまいました。チャットには、思ってもいないメッセージが残ったままです。ガムテープを手に取り、次の段ボールの口をふさぎました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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