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「T.T WOMEN」の新拠点が京都・御所南にオープン

  • 2026.10.30
T.T

ニューヨークと京都を本拠とする「T.T(ティー・ティー)」が、ウィメンズラインを扱う新たな店舗「T.T 御所南」をオープンする。「T.T 祇園」に続く、京都で2つ目の拠点。衣服を中心に、建築、庭、茶、工芸、アートが、ひとつ屋根の下に集う。


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「T.T」は 「過去のものを甦らせることで、未来の考古物を発掘する」をコンセプトとするブランド。「未来は過去にある」と語った創設者の髙橋大雅は、欧米のヴィンテージ服飾資料2,000点と古物や古美術を礎に「応用考古学」を実践した。長い時間を生き延びた布地や縫製を考古学的に研究し、新たな解釈を重ねて現代に甦らせてきたのだ。

「T.T 御所南」の中心にあるのは、「T.T」が展開する「T.T WOMEN」の衣服だ。内モンゴル、罕山(ハンシャン)のベビーカシミヤのファーストカットに、アンデス高地のスーパーベイビーアルパカ、1300年以上続く奄美大島の泥染、60年以上前の旧式力織機で織る岡山のデニム。大地が育んだ素材と、長い歳月をかけて受け継がれてきた技法を、日本の美意識を通して1着の衣服に仕立て上げる。

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およそ150年前に建てられた京町家の門をくぐると、出迎えるのは、髙橋の彫刻作品《無限塔》。螺旋という形に、反復のなかに変化を重ね、未来へ向かうさまを表した。なお、「T.T 御所南」を囲む4つの庭は、すべて作庭家の重森千靑(しげもり ちさお)が手掛けている。

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室内を見渡すと、随所に「衣のドレープ」が取り入れられているのがわかる。高橋の平面作品《陰翳礼讃》にも確認できる表現だが、例えば畳縁には「HOSOO」による西陣織を用い、布の重なりと揺らぎでドレープを仕立てた。さらに、嘉戸浩(かど こう)が主宰する京都「かみ添」の唐紙を張った襖や、ガラス作家の佐藤聡の照明にも「ドレープ」がほどこされ、それぞれが空間に繊細な表情をもたらす。

奥には、茶室の様式に倣った小間「デニムの間」も。床の間にかかるのは、嘉戸による、デニムの織り目を写し取った掛け軸だ。

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T.T 御所南ではまた、高橋が自らの作品のひとつとして構想した茶室が、立礼茶室「然美(さび) 御所南」として実現。入り口に置かれたイサム・ノグチの金属彫刻作品《Circles》に導かれて中に入ると、神代杉の一枚板が目を奪う。数千年を土中や火山灰の下で過ごした杉の埋もれ木だ。

新拠点のオープンにあわせて開催される展覧会『T.T Gosho-Minami Exhibition 01』にも注目したい。茶室内や周辺で、淡路島のアーティスト和泉侃(いずみ かん)による嗅覚にまつわる作品やパリで活動するサウンド・アーティスト、トモコ・ソヴァージュの作品が披露される。

町家の柱に残る暮らしの名残りや、1世紀を超える時を重ねた景色はそのままに、現代の感性を重ねて次世代へ受け継ぐ——「T.T WOMEN」の衣服とともに、ブランドの世界観を五感で味わえる拠点が誕生した。

T.T 御所南
住所/京都府京都市中京区富小路通二条下る俵屋町188
※2026年10月28日(水)オープン

T.T Gosho-Minami Exhibition 01

会期/2026年10月28日(水)〜11月1日(日)

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