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元カレから届いた「引っ越した」→住所を見ると、私の家の隣の駅だった

  • 2026.10.31
ハウコレ

別れた彼に送った本音に、既読がついたまま返事は来ませんでした。やがて彼から届いた2通を読んでも、なぜ隣の駅だったのかという引っかかりは消えないままでした。

始まりは、洗濯物をたたんでいたときでした。テーブルの上のスマホが短く鳴りました。画面に出ていたのは、半年前に別れた彼の名前と「引っ越した」という一言。続けて届いたのは、住所だけが書かれた1行でした。番地の手前にある地名を、私はタオルを持ったまま見つめていました。

地図のピンが立った場所

住所を地図アプリに貼りつけると、ピンが立ったのは私の家の最寄り駅の隣の駅でした。通勤で毎日、電車を乗り換えている駅です。ホームの階段の位置も、改札前のパン屋の並びも、どこに何があるか分かるくらい使っていました。

彼とは2年付き合い、話し合って別れました。うちに何度も来ていた彼なら、あの駅が私の乗り換え駅だということも知っています。

どうしてよりによって、あの駅なのか。偶然にしては近すぎる気がしました。頭に浮かぶのは、乗り換えの階段を上がったところで、彼と鉢合わせする場面ばかり。スマホを伏せてテーブルに置き、たたみかけのタオルを最後までたたみました。

すぐについた既読と、遅い返事

返信を打ったのは、しばらく迷ってからです。

「なんでそこなの?」

「うちの隣の駅だよね」

続けて2通送ると、既読はすぐにつきました。けれど返事はなかなか来ません。今頃どんな顔で画面を見ているのだろうか、と考えかけて、やめました。

ようやく届いたのは、短いメッセージでした。

「知ってる。だから先に言っておこうと思った」

知っていて選んだ、ということです。先に言っておくとは、何のためなのか。これからは乗り換えのたびに、ホームで彼の姿を探してしまいそうでした。考えがまとまる前に、文面を打ち込んで送信していました。

「正直ちょっと怖い」

今度も既読はすぐにつきました。それなのに、いくら待っても次のメッセージは届きません。

取り消さなかった本音

送ったばかりのメッセージを見返し、言いすぎたかもしれないと思う一方で、取り消す気にもなれないままでした。

長い間が空いてから、彼から2通続けて届きました。

「配属先がそこになった。駅で急に会ったら、つけてきたと思われるのが嫌だった」

「俺からはもう連絡しない。見かけても声かけないから」

仕事の都合だったと分かり、張っていたものが少しゆるみました。それでも、引っかかりは残りました。配属先の近くなら、ほかにも住める駅はあったはずです。聞き返す代わりに、1行だけ返しました。

「わかった。教えてくれてありがとう」

既読がついて、それきり画面は動きませんでした。

そして...

次の出勤の日も、いつものように隣の駅で電車を降りました。乗り換えの階段を上がる前に、ホームの端から端までを見渡していた自分に気づきました。彼とのチャットは、消さずに残したまま。見かけても声をかけない、と書いてきたのは彼のほうです。それなら、どうしてわざわざ住所まで送ってきたのか。ほかにも駅はあったはずなのに。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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