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「今、君の家の近く」と別れて1年の元カレから→窓の外を見ると、知らない女性と並んで歩いていた

  • 2026.10.31
ハウコレ

窓の下で元カレの隣にいたのは、知らない女性でした。「少しだけ、下に来られる?」と届いても、部屋着のままカーテンの端を握りしめていました。

その少し前。洗濯物を取り込もうとしたとき、テーブルの上のスマホが短く鳴りました。画面に出ていたのは、1年前に別れた元カレの名前。別れてから、一度もやりとりはしていません。それなのに、届いた文面には用件も挨拶もありませんでした。

別れて1年、届いたのは短い一行

元カレとは学生時代から3年付き合い、お互いに納得して別れました。最後は駅の改札で「元気でね」と手を振ったきり。連絡先は消さずにいたものの、こちらから開くことはありませんでした。

画面にあったのは、この一行だけです。

「今、君の家の近く」

何度読み返しても、続きは届きません。近く、とはどのくらいの近さなのか。付き合っていた頃の元カレなら、駅からこの部屋までの道を覚えているはずです。それをわざわざ知らせてくる意味が、どう考えても見えてきませんでした。

カーテンの隙間から見えた2人

返信を打つより先に、窓際へ足が向いていました。2階の窓からは、建物の前の通りが見下ろせます。カーテンの端を少しだけめくると、見慣れた紺色のジャケットが目に入りました。

元カレでした。駅の方向から、ゆっくりこちらへ歩いてきます。その隣には、髪を1つにまとめた知らない女性が並んでいました。2人は時々言葉を交わしながら歩き、建物の入り口の前で足を止めます。カーテンをつかんだまま、片手でメッセージを打ちました。

「え、どういうこと?」

すぐに既読がつき、窓の下の元カレがスマホに目を落とすのが見えました。少しして、手の中の画面が光ります。

「少しだけ、下に来られる?」

部屋着のまま送った返事

女性を隣に連れたまま、別れた相手を呼び出す。そんな場面に、どんな顔で出ていけばいいのか見当がつきません。隣の人は誰なのか。なぜ2人そろって、この建物の前まで来たのか。部屋着のまま聞きに行けるような話だとは、とても思えませんでした。

「ごめん、今は無理」

送信してから、もう一度カーテンの隙間をのぞきました。女性が元カレに何か話しかけ、元カレが小さくうなずいています。何を話しているのかまでは、窓越しには聞こえません。

「わかった」

返ってきたのは、それだけでした。カーテンを閉めて窓から離れ、床に座り込んだまま、閉じたカーテンの端をしばらく見ていました。

そして...

どのくらいたったのか、スマホがまた鳴りました。

「ポスト、見ておいて」

カーテンをめくると、通りにはもう誰もいません。サンダルをつっかけて、建物の入り口の集合ポストへ下りました。

入っていたのは、封筒が1つ。中には小さな鈴のついた鍵と、短い手紙が入っていました。付き合っていた頃に渡した、この部屋の合鍵です。手紙にあったのは、長いあいだ返さずにいたことへのお詫びだけでした。

鍵は、1年ぶりに私の手元へ戻ってきました。それでも、元カレへの返事は打たないまま。郵送でも済んだはずの鍵を、元カレはなぜあの女性と2人で届けに来たのでしょうか。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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