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「今日も自習室来た」と息子から届いた写真→奥の壁のカレンダーは、10月なのに、梅雨の6月でした

  • 2026.10.30
ハウコレ

息子に「今どこにいるの?」と送ったあと、チャットを何度もさかのぼりました。責める言葉を打っては消して、最後に送ったのは3通のメッセージです。

その少し前、夕飯の支度の手を止めて、スマホの通知を開きました。息子から届いたのは、いつもの自習室の机の写真。ところが奥の壁に貼られたカレンダーには、傘とあじさいの絵が描かれていました。

自習室の壁にあった梅雨の絵

高校2年の息子は、6月ごろから毎日のように塾の自習室に寄ってから帰ると言っていました。着くと写真を送ってくれて、そのたびに「毎日えらいね」と返すのが習慣でした。

その日も、問題集を広げた机の写真に「今日も自習室来た」の一言。画面を指で広げると、カレンダーの上のほうには大きく「6月」とありました。

窓の外の街路樹は、もう色づき始めていました。季節は、とっくに10月。

見過ごす気には、なれませんでした。

既読から返事までの長い間

「前のカレンダー、6月になってるよ」

「今どこにいるの?」

続けて送ると、既読がついたのは少し経ってから。返事が届いたのは、味噌汁ができ上がったあとでした。

「ごめん。友達とファミレスにいる」

毎日届いていた写真のうち、どれが本当だったのか。チャットをさかのぼってみても、似たような机ばかりで見分けがつきませんでした。責める言葉を打ちかけては、消しました。

最後に送った3通

何度か書き直して、最後に送ったのは次の3通です。

「嘘をつかれたのが一番悲しい」

「どこにいるか分からないと、何かあった時に助けに行けないでしょ」

「自習室にいなくてもいいから、帰りが遅くなる時はどこに行くか教えて」

しばらくして、息子から「わかった。ほんとにごめん」と返ってきました。

玄関のドアが開き、息子が帰ってきたのは、それからまもなくのことです。

「ただいま」

「おかえり。ごはんあるよ」

私がそう返すと、息子は目を伏せたまま、洗面所へ向かいました。それ以上のことは、こちらからは聞きませんでした。

そして...

それから、息子が自習室に寄る日は減りました。その代わり「今日は友達とカラオケ寄ってから帰る」と、行き先を先に送ってくるようになったのです。

「了解。気をつけてね」と返すのも、いつの間にか当たり前になっていきました。帰ってきた息子が、笑いながら友達の話をしてくれる日も増えました。

友達と思いきり遊べるのは、きっと今だけ。これでいいのだと思えました。

たまに届く自習室の写真には、ぶどうと栗の絵の10月のカレンダーが写るようになりました。ただ、1つだけ気になっていることがありました。あの6月の写真を撮った頃、息子は本当に毎日自習室に通っていたのだろうか、と。

(40代女性・パート)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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