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「友達に俺の悪口言ってるだろ」と言った俺→彼女がお手洗いに立った間に、友達に見せられた画面

  • 2026.10.31
ハウコレ

彼女がお手洗いに立つと、向かいに座る彼女の友達がスマホをこちらに向けました。悪口だと思っているなら続きも読んで、と言われた画面に並んでいたのは、思ってもいない言葉でした。

始まりは数日前。俺の部屋で映画を見ていると、テーブルの上の彼女のスマホが光りました。画面に浮かんだ通知に、俺は思わず目をやってしまいます。そこから先の映画は、ほとんど頭に入りませんでした。

通知に見えた言葉

「友達に俺の悪口言ってるだろ」
エンドロールが流れるのを待って、俺は切り出しました。
「言ってないよ」
「見えたんだよ、通知」
否定する彼女に、俺はそう言い返しました。
通知には「それ、彼氏ひどくない?」とありました。
記念日を忘れたのは俺です。
責められても仕方がないのに、知らない相手にまで責められている気がして、腹が立ったのでした。
彼女が友達に何を話したのか、確かめもせずに決めつけていたのです。
彼女の説明は、腕を組んだまま聞き流しました。
「じゃあ、その友達に会わせてよ」

笑わない友達

そう頼んだ数日後、駅前のカフェで彼女の友達と向かい合いました。
友達はあいさつこそ丁寧でしたが、にこりともしません。
やっぱり嫌われていると思い、俺はメニューを持ったまま友達の顔をうかがっていました。
注文したケーキにも、ほとんど手をつけられません。
彼女ばかりが話題を探していて、申し訳なさだけが積もっていきました。
「ちょっとお手洗い行ってくるね」
彼女が離れると、友達はすぐにスマホを取り出しました。
「悪口だと思ってるなら、この続きも読んで」
差し出された画面には、あの通知のあとのやりとりが残っていたのです。

画面の続き

「忘れられたのは悲しかったけど、そういうところも含めて好きなんだよね」
彼女はそう返していました。
その先も、友達が何か言うたびに、彼女は俺の肩を持っています。
記念日のことも、彼女は仕事が立てこんでいた時期だから仕方ないと書いていました。
「あの子、あなたの悪口なんて一度も言ってない。言ってたのは私」
友達はそう言って、スマホを伏せました。
戻ってきた彼女に「何かあったの」と聞かれても、首を振ることしかできません。
「そろそろ出よっか」
友達のその声に、助けられた気がしました。

そして...

改札で友達と別れ、ホームに並んでも、俺は足元の白線を見つめたままでした。
電車の音が近づいてきたところで、ようやく彼女のほうを向きます。
「あのさ」
一度言葉を切ってから、まっすぐ彼女を見ました。
「疑ってごめん。記念日、やり直させてほしい」
彼女は驚いた顔のまま、しばらく俺を見ていました。
許してもらえるかどうかより、まずは自分の口で謝りたかったのです。
やがて彼女が「うん」とうなずいてくれて、ようやく息ができた気がしました。
悪口だと思いこんだ画面の続きには、俺をかばう言葉しか並んでいませんでした。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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