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改札で別れた直後に「ごはん食べた?」と送った俺→毎日同じ時刻にアラームを鳴らしていた本当の理由

  • 2026.10.30
ハウコレ

彼女からの質問に、返事を打っては消すことを繰り返しました。やっと送った短い返事のあと彼女から届いたのは、前の恋人の最後の言葉と、どこか似たメッセージでした。

スマホの時計アプリを開くと、「ごはん」という名前のアラームが2つ並んでいました。鳴るたびに、俺は彼女へ同じ一言を送っていました。どうしてその時刻なのか、彼女に話したことはありませんでした。

前の恋が終わったときの言葉

俺は昔から、連絡がまめではありませんでした。仕事中はスマホをロッカーに入れたままで、3日返さなかったこともありました。前の恋人には、最後に「連絡くれないの、もう疲れた」と送られて終わりました。

彼女と付き合い始めたころ、駅前の定食屋で彼女が言いました。

「忙しいと、食べるの忘れちゃうんだよね」

販売の仕事をしている彼女は、忙しい時期は休憩中も在庫を数えているそうでした。俺は彼女の休憩の時間を聞いて、その時刻にアラームを2つかけました。2つの時刻は5時間離れています。仕事中も、スマホは作業着のポケットに入れました。

短い休憩に長い文を読ませるのも悪い気がして、最初に送るのは「ごはん食べた?」だけと決めました。

いつもの手順で送った一言

休みが重なった日、同じ定食屋で一緒に食べました。改札で別れてすぐ、ポケットでアラームが鳴りました。

いつもの手順のまま「ごはん食べた?」を送りました。ホームで彼女の「さっき一緒に食べたよね?」を読んで、さっき一緒に食べたばかりだと気づきました。「そうだった、ごめん」と打って、それ以上は続けられませんでした。

その日から、彼女の返事は「うん」かスタンプだけになりました。前の恋人のときも、最初に短くなったのは返事でした。何を送ればいいか分からず、俺はアラームが鳴るたびに同じ文面を送りました。

打っては消した返事

1週間ほどたった日、いつものように送った直後に、彼女から届きました。

「毎日同じ時間だけど、自動で送ってる?」

「アラームかけてる」と打って、消しました。アラームがないと彼女を思い出さない、と読まれそうだったからです。「たまたま」と打って、それも消しました。文面が決まらず、送れたのは仕事が終わる頃でした。

「自動じゃない。アラームかけてる」

やがて彼女から「そっか。無理に送らなくていいよ」と返ってきました。前の恋人の最後の言葉と、どこか似ていました。ここで黙れば、また同じ終わり方になる。

帰りのバスで、理由を全部書こうとしました。前の恋のこと、休憩の時刻のこと。けれど長い文は言い訳に読まれそうで、送ったのは一言だけです。

「無理してない。明日も送る」

そして...

次の日、アラームが鳴ると、いつもどおり「ごはん食べた?」を送りました。届いたのは、唐揚げの入ったお弁当の写真と「今日は唐揚げ。そっちは?」でした。俺はおにぎりを撮って、「コンビニのおにぎり」と返しました。

付き合って半年、彼女に「そっちは?」と聞かれたのは初めてでした。

それから彼女は毎日、休憩に入ってすぐのお弁当の写真を送ってきます。食べるのを忘れると言っていた彼女が、ちゃんとお弁当を開けている印です。

前の恋は、返事が短くなって終わりました。今は同じ一言のあとに、彼女の写真が1枚ずつ増えていきます。

(20代男性・倉庫作業員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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