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「この子を愛せる?」はじめて会った血のつながった我が子に抱く戸惑い。受精卵の取り違えによって生まれた子どもたち【著者インタビュー】

  • 2026.10.26

【漫画】本編を読む

長い不妊治療の末に授かった、3歳の娘。そんなわが子が「取り違え子」だとしたら——。国内外でごく稀に起こるという、不妊治療での受精卵の取り違え。お腹を痛めて産み、愛情込めて育ててきた我が子と血がつながっていない… 想像もしなかった残酷な試練を突きつけられたとき、あなたならどうするだろうか。

『うちの子、誰の子? もしもわが子が取り違え子だったら』(ママリ:原案、たけみゆき:漫画/KADOKAWA)では、不妊治療の末に授かった3歳の我が子と血がつながっていないことを知らされた、ふたつの家族が描かれる。主人公のサキは、愛娘・サクラとこれまで通りの生活を希望するが、家族はそれを良しとしてくれない。反対に、サキの実子・ユウマを育てている家庭は、子ども同士の交換を強く希望していて…。今日まで育ててきた子と、血のつながった子とを交換するかどうか…それぞれの家族は悩み、混乱に陥ってしまう。

大切なのは一緒に暮らしてきた家族との愛? それとも、本当の血のつながり? 家族のかたちを考えさせられる本作について、漫画を手がけたたけみゆきさんにお話を伺った。

——サキの実子・ユウマくんに対して、育ての両親はやや手を焼いているようでした。サキはその様子を見て「自分にユウマくんが育てられるだろうか」と不安になりますね。

たけみゆきさん(以下、たけ):子どもを交換したとして、「正しい組み合わせ」になったからお互いにめでたしめでたし…ではないぞ、という思いを込めて、子どもごとの個性を出しました。それによって、可愛いという想いだけでは交換を決めきれないサキの気持ちにも共感してもらえたらと思っています。

——子どもたちはそれぞれが別の人格ですので、今までとまったく同じ育て方をするわけにはいかないですよね。自分もその場にいたらサキと同じことを感じるだろうなと思いました。

たけ:このあたりは描きながら「しんどい…」と思っていました。サキがこれまで育ててきたサクラは比較的聞き分けのいいタイプの子。そうではないユウマくんを見て、サキは圧倒されます。トライアンドエラーを繰り返し、サクラのイヤイヤ期などを乗り越えてきたものの、はじめて実子に向き合って大きな不安を抱えるサキの気持ちをないがしろにしたくないと思いました。

取材・文=吉田あき

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