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「店長と知り合いなんだから」飲み放題にない飲み物を無料で求めた客。だが、店長の質問に答えられなかった瞬間

  • 2026.10.26

料理が遅いと何度も呼び止める男性客

以前、居酒屋のホールでアルバイトをしていたころの話です。

その夜は店内が混み合い、厨房では注文の入った順に料理を作っていました。

通路沿いのテーブル席には、飲み放題コースを利用している中年の男性客がいました。

私が料理を運んでそばを通るたび、男性は声をかけてきます。

「ねえ、こっちの料理、まだ?」

最初は少し不満そうな口調でしたが、次に通りかかると、テーブルを指でたたきながら言いました。

「さっきから全然来ないじゃない。どうなってるの?」

「申し訳ありません。もう少しお待ちいただけますか」

料理が遅れていることは申し訳なく思いました。

それでも、私ひとりの判断で調理の順番を変えるわけにはいきません。

その後、また呼び止められました。

今度は男性がメニューを開き、飲み放題の対象ではない飲み物を指さしていました。

「待たされてるんだからさ、これ持ってきてよ」

「すみません。こちらは飲み放題に含まれないので、別料金なんです」

すると男性は、周りにも聞こえる声で言いました。

「店長と知り合いなんだから。それくらい出してよ」

店長と本当に知り合いなのか、私には分かりません。

ただ、知り合いだとしても、私が勝手に無料にすることはできません。

「申し訳ありません。私の判断では、無料にはできないんです」

「知り合いだって言ってるだろ。いいから出してよ」

男性はメニューを指でたたき、さらに声を大きくしました。

隣の席からも視線を感じます。どう返せば納得してもらえるのか分からず、私はその場を離れられませんでした。

店長本人が現れ、男性に尋ねた一言

ちょうどそのとき、ほかのテーブルで対応していた店長が近くへ戻ってきました。私は小声で事情を伝えます。

店長はうなずくと男性のテーブルへ歩み寄り、私の隣に立ちました。

「お待たせして申し訳ありません。私が店長です。失礼ですが、どこかでお会いしましたか?」

それまで勢いよく話していた男性が、ふいに黙りました。メニューをたたいていた指も止まります。

「いや……前に、ちょっと…」

視線をそらす男性に、店長は落ち着いた声で続けました。

「そうでしたか。ただ、飲み放題に含まれないお飲み物は、どなたにも別料金でお願いしています」

男性は何か言いかけたようでしたが、そのまま口を閉じました。隣の席では、客がそっと口元を押さえています。通路の向こうにも、笑いをこらえているように見える客がいました。

男性は黙ってメニューを閉じ、その後は追加の要求をしてきませんでした。

店長は私の肩を軽くたたいて厨房へ戻っていきました。私はようやく息をつき、次の料理を取りに向かいました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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