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「お前のせいで恥をかいたんだ、謝りに来い!」お釣りの渡し忘れで客の家へ向かった私。4時間後、帰宅した妻の一言

  • 2026.10.26
「お前のせいで恥をかいたんだ、謝りに来い!」お釣りの渡し忘れで客の家へ向かった私。4時間後、帰宅した妻の一言

夕方の事務所に、怒りの電話が鳴った

以前、ハンバーガー店で働いていたころのことです。

ある日の夕方、私は事務所でレジのお金を数えていました。

すると店の電話が鳴り、年配の男性が不機嫌そうな声で話し始めたのです。

「今日の昼、そっちでお札を出したんだけどさ。お釣り、小銭しか入ってなかったぞ」

私はすぐにレジのお金を確認し、会計を担当した従業員にも話を聞きました。

すると、お釣りとして渡すはずだったお札の分だけ、現金が多く残っていました。

こちらの渡し忘れだったのです。

「大変申し訳ございません。足りなかったお釣りは、すぐにお返しします」

そう謝ると、男性の声が一段と大きくなりました。

「そのあと買い物に行ったら、金が足りなくて払えなかったんだぞ!どうしてくれるんだ!」

店のミスで迷惑をかけたのは確かです。私は何度も謝りましたが、男性は怒りを収める様子がありません。

「お前のせいで恥をかいたんだ、謝りに来い!」

男性は自宅の場所を告げると、電話を切りました。

私はお釣りを封筒に入れ、制服のまま店を出ました。

4時間の謝罪を終わらせた、奥さんの一言

男性の家に着くと、男性は玄関の上がり口に立ち、腕を組んでいました。

私は封筒を差し出し、深く頭を下げました。

「このたびは、本当に申し訳ありませんでした」

男性は封筒の中身を確認すると、ポケットにしまいました。

しかし、これで終わりにはなりませんでした。

「金を返せば済むと思ってるのか」

店の教育がなっていない、客を何だと思っているのか。男性の怒りは続きました。

私が謝罪を重ね、そろそろ失礼したいと伝えても、男性は声を荒らげます。

「まだ話は終わってないぞ!」

何を言っても帰るきっかけをつかめず、気づけば4時間ほどが過ぎていました。外はすっかり暗くなっています。

そのとき、背後で玄関の戸が開きました。

帰宅した男性の奥さんです。奥さんは頭を下げている私と、腕を組んだ夫を交互に見て、驚いたように尋ねました。

「えっ、どうしたの?何があったの?」

私が釣り銭の渡し忘れと謝罪に来た経緯を説明すると、奥さんは夫に向き直りました。

「お釣りはもう返してもらったんでしょ?ちゃんと謝ってもらってるのに、まだ帰さないの?」

男性は何か言いかけましたが、すぐには言葉が出てきません。

「お店の人だって、帰る家があるのよ。恥ずかしいのは、あなたのほうでしょ」

その言葉に、男性の顔が赤くなりました。

さっきまであれほど大きな声を出していたのに、腕をほどき、黙って視線をそらしています。

奥さんは私に向き直り、深く頭を下げました。

「本当に申し訳ありません。主人がご迷惑をおかけしました」

奥さんは玄関の外まで私を見送ってくれました。

夜風に当たると、ようやく肩の力が抜けました。振り返ると、戸のすき間から男性の姿が見えました。上がり口でうつむいたまま、もう何も言ってきません。

お釣りを渡し忘れたことは、こちらのミスです。それでも、謝罪を重ねながら何時間も帰れなかったあの夜のことは、今でも忘れられません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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