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【70代人気ブロガーに学ぶ】69歳からでも家計見直しで不安解消!「年金月5万円」で心地よく暮らす知恵

  • 2026.10.25

「老後のお金は心配。でも、我慢ばかりの節約はしたくない」。そんな人に知ってほしいのが、69歳から家計を見直した人気ブロガー・紫苑さんの暮らし方です。なにかをこまごまと「減らす」より、きっぱりと「やめる」を選び、「年金月5万円で心豊かに暮らす術」を身につけたそう。紫苑さんの無理なく続ける節約術をご紹介します!


※この記事は雑誌『家の光』2025年11月特集「家計管理が苦手な人でもだいじょうぶ! お金の不安を手放そう」を一部抜粋・再編集して制作しています。記事内の年齢、肩書などは掲載当時のものです。

60代からでもお金の不安は手放せる!
69歳で暮らしを大変革!年金月5万円で幸せな暮らし

一人暮らしの節約生活をブログで発信している紫苑さん。
若い頃は子育てと仕事に奔走、家計管理は大の苦手でした。69歳で初めて家計と向き合い、心地いい暮らしを手に入れた家計の見直し方とは。


紫苑(しおん)さん 東京都在住

老後資金が底をつき初めて家計と向き合う


食費はレシートを引き出しに保管しておき、月に一度スマホの電卓機能で集計するだけ

築40年のコンパクトな中古住宅で、一人暮らしをしている紫苑さん(74)。センスと知恵を生かして整えられた室内には、観葉植物とお気に入りの雑貨がさりげなく彩りを添えています。

「今のこの暮らしが、いちばん気持ちがいいんです」
そう朗らかに話す紫苑さんですが、ここに至るまでの人生は山あり谷ありの連続でした。

収入が安定しないフリーランスのライターとして働きながら、シングルマザーとして2人の子どもを育てあげましたが、お金のやりくりは大の苦手でした。「フリーランスでしたから稼げるときに稼ぐといったぐあいで、家計には目をつぶって生きてきました。仕事がうまくいってまとまったお金が入ったときは、家族でタワーマンションに引っ越して、知識のないまま株に投資をしたことも。結局、数百万円の大損をして、子どもたちには怒られ、あきれられ、あげくの果てには距離を置かれ……。巻き込んだ子どもたちにはかわいそうなことをしました」

見栄を捨てて、お金を使わない生活にシフト!暮らしをコントロールできる今が心地いい


ブルーで統一したキッチン。シンク下の扉は100円ショップのリメイクシートで自分好みに

転機が訪れたのは、69歳のときでした。先行きへの不安から貯金をはたき、格安の古い一軒家を購入。ようやく自分の居場所を手に入れたと安心したのもつかの間、コロナ禍で仕事が激減します。残された収入は月5万円の年金のみ。わずかな貯金が減っていく不安から、涙に暮れる夜を何度も経験したそうです。

「いま振り返るとお恥ずかしいのですが、若い頃は目先の家賃や教育費に気をとられ、老後資金のことはろくに考えないまま70代になろうとしていたのです」

切実な危機感から、年金の月5万円でやりくりする生活を始めた紫苑さん。タンパク質がとれる節約レシピや着物をリメイクした日常着など日々の工夫をブログで公開したところ、一躍注目の的に。『71歳、年金月5万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』を皮切りに、3冊の本を刊行する人気ブロガーとなったのです。


「やめる」方向にかじを切る


健康でいることは最高の節約。お金を払ってジムに通うより毎朝の散歩で筋力と健康を維持

節約生活を始めるにあたって、紫苑さんがまず掲げたのは「減らす」ではなく、「やめる」という方針でした。

「こまごまと節約をしたり、家計簿で家計を管理したりすることは苦手なので、なにかを『減らす』のではなく、きっぱりと『やめる』方向にかじを切りました。たとえば、それまで食べていた好きな牛肉を安い牛こま肉に替えたら、なんだか気持ちがいじましくなりませんか? それならば、鶏肉と豚肉でおいしい料理を作ったほうがいい。化粧品や服も同じ。1度やめてみて、我慢せずに楽しく続けられる方法がないか探ってみるのはお勧めです」

思いきってやめたこと


【甘い物】
小腹がすいたら、チーズやナッツ、バナナを食べるようにしました。最初は夜に目が覚めるなど苦しみましたが、しだいに甘い物を食べたいという欲求がなくなりました。

【フォーマルな着物】
昔から着物が大好き。散財した時期もありましたが、年齢を重ねて着る機会が減ったため、日常使いできる手ごろな着物だけ残してすべて処分しました。

【見栄を張ること】
世間や他人がどう思うかを基準に物を買っても、得られるのはいっときの優越感だけ。わたしは、自分で作るほうが楽しくおもしろいし、好きだと気づきました。

とりわけ紫苑さんが工夫したのが食事です。一人暮らしだと食事が適当になることが多いと聞き、健康でいるために3食きちんと食べると決め、さらに食費を月1万円台に収めることにしました。近年の物価高騰にもかかわらず、食費を抑えられる秘訣はどこにあるのでしょうか。

「最初にしたのは、食費のレシートの見直しでした。すると、食費の4割がクッキーなどのお菓子代だったんです。けれども、砂糖やバターをたっぷり使って作られたお菓子を食べると、胃腸がもたれるし、翌朝も体が重い。レシートを見直すようになって、ようやく気づきました」

「このままでは体がもたない」と感じて、お菓子を購入していたお金を卵や大豆製品、鶏むね肉など、安くて栄養のある高たんぱく質の食材に徐々に置き換えることに。すると、すぐに心身に変化が現れたそうです。

「朝、起きた瞬間から体が軽く感じられるようになりました。といっても、すぐに甘い物への欲求を断ち切れたわけではなく、約1年かけて無理なく置き換えていきました。どうしても甘い物が食べたくなったら、きなこ餅や白玉入りぜんざいなど、簡単でヘルシーなスイーツを手作りします。1回当たりの材料費はたぶん100円未満ですね」

あふれる創意工夫は、服のリメイクや家具のDIYにも及んでいます。
「リサイクルショップで数百円で買ったブラウスや手持ちの古い服に刺しゅうを施して、自分好みに生まれ変わらせるのが昔から大好き。雑誌に載っていたすてきなワンピースを参考にして、イメージを膨らませます。没頭できる時間です」


日当たりのよい2階の寝室。100円ショップで購入したフェイクグリーンで、ライトの配線を隠す


洋服にひだを寄せ、その上を飾り縫いするスモッキング刺しゅうを施してリメイク。時間を忘れて集中できるのが幸せ


家計を見直して親子関係も平和に

家計の見直しは、家族関係がよくなるという、うれしい副産物をもたらしてくれました。

「節約生活を始めてわたしの心が穏やかになったせいか、成人した子どもたちとの関係もよくなりました。かつては息子から『子ども時代のぼくの人生は崖っぷちだった』と言われるほどにあきれられた時期もありました。母親が手芸や読書を楽しみ、地に足を着けて暮らすようになったことで、子どもたちも安心しているようです」

節約をきっかけに、生活を見直すようになって5年。紫苑さんは70代の今、自分の人生に確かな充実感を抱いて日々を過ごしています。

「自分の生活を自分でコントロールして暮らしている。そう実感できることがわたしにはなにより安心できるし、『わたしはこれでいいんだ』という自己肯定感にもつながっています。他人と比べても、苦しくなるだけ。自分にとってちょうどいい暮らしを見つけることができれば、よけいな感情に心を乱されることもなくなりますし、お金の悩みからも解放されますよ」

ブロガーとして収入が得られるようになった今も、紫苑さんはこの暮らし方を変えるつもりはないそうです。
「だって、こんなに気持ちのいい生活を、お金のために手放したくはありませんから」

価値を感じてお金を使っていること

【体によい自炊生活】
基本は3食自炊。凝った料理はしません。肉や魚を塩糀液やみそなどに漬けておくと素材の旨味が増し、焼くだけでおいしいのでよく作ります。


鶏むね肉は比較的安価で栄養価も高い。買ったらすぐ塩麹液に漬け、焼いたりゆでたり活用

【読書・リメイクなどの趣味】
図書館も利用しますが、生成AIなど気になるテーマの本は購入して勉強します。新しい知識を吸収すると脳も活性化。好みを形にできるリメイクやDIYは永遠の趣味。


毎日上り下りする階段もお気に入りのブルーにDIY。本は手に取りやすいよう階段に


出番が減った服は今の自分好みに一部をリメイク


パッチワークのカーテンも自作

【友人との年数回の食事】
年に数回、親しい友人と会うときはふだんのルールからいったん離れて、レストランでの外食や美術館巡り、近場の旅行など、いっしょに過ごす時間を楽しみます。

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