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「ご飯行こう」と好きな人から誘われた→店のURLを開いたら、私が好きだとSNSに書いたお店でした

  • 2026.10.26
ハウコレ

「どうして知ってるんですか?」。そう送らずにはいられないお店を、先輩は選んできました。自分のSNSをさかのぼって見つかった投稿は、1年以上も前のものです。約束の日が、そこから待ち遠しくなりました。

ポケットの中で、スマホのバイブが短く鳴りました。帰りの電車でつり革を握ったまま通知を見ると、そこには同じ部署の先輩の名前がありました。仕事の連絡だと思って開いた画面には、見慣れない文面が並んでいました。

仕事以外で届いた、初めてのメッセージ

「お疲れさま」

「ご飯行こう」

先輩は営業で、私は同じ部署で事務を担当していました。2つ上で、外回りから戻ると必ず私の席に一声かけてくれる人。いつの間にか、その足音を待つようになっていました。

部署の飲み会でSNSのアカウントを教え合ってからも、やりとりは業務の連絡ばかりでした。ランチに誘われても「どこでもいいです」と返すのが癖で、自分の好みを話すことはほとんどありませんでした。

返事は何度も打ち直して、結局「ぜひ行きたいです」とだけ送りました。

URLの先にあった、見覚えのある看板

少しして、「ここ、どうかな」というメッセージとURLが届きました。

開くと、見覚えのある看板の写真が目に入りました。駅の裏通りにある、小さなタイ料理のお店です。1人でもよく通っている場所でした。

「ここ、私の一番好きなお店です。どうして知ってるんですか?」

送ってから返信が来るまでの間が、それまでより長く感じられました。降りる駅を乗り過ごしそうになりながら画面を見ていると、短い返事が届きました。

「前に投稿してたよね」

自分のSNSをさかのぼると、グリーンカレーの写真に「ここのグリーンカレーが一番好き。また行きたい」と書いた投稿が出てきました。日付は1年以上前です。先輩は、こんな前の投稿まで覚えていてくれたのだろうか。家までの道を、いつもより早足で歩きました。

「たぶん」が少し気になった約束

家に着いてから、1つ気になっていたことを送りました。

「パクチーたっぷりのお店ですけど、大丈夫ですか?」

「たぶん大丈夫」

その「たぶん」が少し引っかかりつつも、クローゼットの前で着ていく服を並べては戻す日が続きました。

約束の日、店の前で先輩と合流しました。先輩は私と同じグリーンカレーを頼み、パクチーを1枚も残さずに食べていました。ただ、グラスの水は2度おかわり。辛いのが苦手なのかなと思いながら、自分のお皿のパクチーを少しずつ口に運びました。

そして...

駅で別れたあと、先輩から「今日はありがとう」と届きました。

少し迷ってから、「次は先輩の好きなお店がいいです」と返しました。既読はすぐについたものの、返事はまだ来ないままです。

画面を閉じても、1年以上前の投稿のことが頭から離れずにいました。先輩はあの投稿を、どうして覚えていたのだろう。今度は自分から聞いてみようと決めて、スマホをバッグにしまいました。

(20代女性・営業事務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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