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彼女の荷物にだけ口を出した俺→引っ越しの段ボールに自分が詰めていた物

  • 2026.10.27
ハウコレ

「荷物が多い」と彼女を責めた俺。ところが自分の荷造りを始めると、見積もりの倍以上の箱が必要になりました。彼女には言えない理由がありました。

引っ越しの準備中、押し入れの奥から黒いケースが出てきました。中にあるのは、大学時代に使っていたギターです。

見積もり用紙の数字から目をそらした日

同棲を提案したのは俺でした。「引っ越し代は俺が出すよ」と約束していました。

見積もりでは、俺の荷物は9箱、彼女は25箱。トラックを大きくする必要があり、料金は予想より2万円ほど高くなりました。

その金額を見て、思わず彼女の洋服ラックに目が向きました。

「この服、全部持っていくの?」

そして、つい言ってしまいました。

「俺のは10箱もないし、増えてるのは、全部そっちの荷物だよ」

本当は、見積もりで増えた出費が不安だっただけです。

けれど、引っ越し代を出すと約束した手前、正直に言えませんでした。

押し入れの奥から出てきた大学時代

荷造りを始めると、見積もりに含まれていなかった押し入れの荷物が次々と出てきました。

大学時代のギターやエフェクター、楽譜にライブのチラシ。卒業から6年、一度も使っていない物ばかりです。

何度も処分しようとしましたが、思い出があって手放せませんでした。

彼女には、昔バンドをやっていたことも話していません。

そんなとき、「14箱まで減らしたよ」と彼女から連絡が来ました。

俺の段ボールは、すでに見積もりの9箱を超えています。

「助かる」

そう返すのが精一杯でした。自分だけ荷物を減らさずにいることを、言い出せなかったのです。

荷台に並んだ34箱と、なくなっていたソファ

引っ越し当日、俺の荷物は結局20箱になりました。

彼女の14箱と合わせると34箱。見積もり時の合計と同じです。

彼女が11箱減らした分、俺の荷物が11箱増えていました。料金が変わらなかったことに甘え、何も説明しないまま当日を迎えたのです。

荷台を見た彼女が聞きました。

「これ、全部あなたの荷物?」

「うん。落ち着いたら話す」

そう答えるのがやっとでした。

さらに、彼女の部屋からお気に入りのソファまでなくなっていることに気づきました。

俺は自分の物を捨てられず、彼女には大切な物を手放させていたのです。

そして...

新居では、自分の箱を洋室に積んだままにしていました。

段ボールに座った彼女が、俺に言いました。

「次に何か減らすなら、先にあなたの分から見せて」

「わかった」

それ以上は説明せず、箱を積んだままにしました。

数日後、ようやく黒いケースを開け、大学時代にバンドをしていたことを話しました。

彼女はギターの弦を指で弾き、「全然知らなかった」と驚きました。

その時点でも、20箱のうち開けたのは3箱だけ。

ソファを置く予定だった窓際は、まだ空いています。

俺が先にすべきだったのは、彼女に荷物を減らしてもらうことではなく、自分の荷物と向き合うことでした。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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