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「終電逃しちゃった…泊めて?」女友達から3度目の連絡→隣の彼はすぐに上着を取りました

  • 2026.10.26
ハウコレ

友人が寝息を立てはじめたころ、帰った彼に本音を送りました。既読がついてから長い間を置いて届いたのは、ごく短い返事でした。

テーブルに置いたスマホが、続けて2度鳴りました。画面の上に出ていたのは、大学時代からの友人の名前。返事を決めるより先に、隣の彼が立ち上がるとは思っていませんでした。

床でいいからと続いた返信

届いていたのは、「終電逃しちゃった…泊めて?」というメッセージでした。友人がこう送ってくるのは、この1年で3回目。前の2回は、どちらも断りきれずに泊めていました。

その日は、久しぶりに彼が泊まりに来ていた日でした。断る言葉が浮かばず、まずは、「今、彼が来てるんだよね」とだけ送りました。察してほしい、という気持ちを込めたつもりでした。返事はすぐに届きました。「えー、全然気にしないよ!床でいいから」

彼氏がいても、床で寝るから平気という返事。画面を持ったまま横目で彼の顔をうかがうと、彼の目も同じ文字を追っていました。

上着を取った彼の一言

不機嫌になるか、「断りなよ」と言われるか。どちらかだと身構えていました。ところが彼はリモコンでテレビを消すと、ソファの背にかけていた上着を手に取りました。「泊めてあげなよ。俺、歩いて帰れるし」「え、いいの?」「うん。また来るから」

笑ってそう言うと、彼はスニーカーのかかとを指で直して、玄関を出ていきました。彼の部屋までは歩いて40分ほど。引き止める言葉を探しているうちに、ドアの閉まる音がしました。

テーブルには、飲みかけの彼のマグカップが残っていました。私との時間は、こんなにあっさり手放せるものだったのか。そんな考えが浮かんでくるばかりでした。友人には、「いいよ、気をつけて来てね」と返しました。

未読のままの「着いた?」

駅前で飲んでいたらしい友人は、20分ほどで部屋に来ました。「あれ、彼氏くんは?」「帰ったよ」「えー、気つかわなくてよかったのに」そう言いながら、友人は私のベッドにそのまま横になりました。

その少し前に、彼へ「着いた?」と送っていましたが、しばらく未読のまま。今頃まだ歩いているのだろうかと、何度も画面を確かめました。ようやく届いた「着いたよ」を見て、握っていたスマホを膝に置きました。

友人が寝息を立てはじめてから、「ごめんね、せっかく来てくれたのに」と送りました。既読はすぐについたものの、返事は来ませんでした。床のクッションを抱えたまま、もう1通打ちました。「本当は、帰ってほしくなかった」

既読がついてから、しばらく間がありました。

届いたのは、「俺も。」という短い返事でした。

そして...

翌朝、友人は目を覚ますと、「また終電なくなったら頼むね」と言いながら帰り支度を始めました。

私は少し間を置いてから返しました。「次は、泊まれるか先に聞いてからにしてね」

友人は驚いたようにこちらを見てから、「わかった」とうなずきました。友人を見送ったあと、テーブルのマグカップを洗って、自分のカップの隣に戻しました。

彼はどうしてあんなにすぐ上着を取ったのだろう。その答えを、まだ彼に聞けていません。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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