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「いやあ、やっちゃいましたね」娘の運動会で張り切った父親。綱引きが始まった直後、観客席から笑いが起きたワケ

  • 2026.10.24
「いやあ、やっちゃいましたね」娘の運動会で張り切った父親。綱引きが始まった直後、観客席から笑いが起きたワケ

家族の前で披露した綱引きのコツ

数年前、娘が通う小学校の運動会でのことです。

よく晴れた日で、プログラムの後半には保護者による綱引きが予定されていました。私はお父さんチームの一員として参加することになっていて、朝から妙に張り切っていました。

実は前の晩、綱引きの上手な引き方を調べていたのです。

ちょっとしたコツを知っただけなのに、私はすっかり活躍できる気になっていました。

やがて集合の声がかかり、グラウンドに綱が運ばれてきました。

私は腕まくりをしながら、近くで応援していた妻と娘に得意げに話しかけました。

「綱引きにはコツがあるんだ」

「へえ、どんなコツ?」

娘が興味を示してくれたので、私はますます調子に乗ってしまいました。

「腕だけで引っ張っちゃダメなんだよ。こうやって腰を落として、体重をかけるんだ」

その場で腰を低くして、体を後ろへ傾けてみせました。

そんな私を見て、妻は少しあきれたように笑いました。

「もう、張り切りすぎ。無理だけはしないでよ?」

「パパ、がんばって!」

娘の声援に、私は親指を立てて応えました。

周りのお父さんたちも、子どもに手を振ったり、屈伸をしたりしています。その姿を見ると、私も負けていられない気持ちになりました。

綱を両手で握り、教わったわけでもないコツを頭の中でおさらいしました。

号砲の直後、お父さんたちに起きた悲劇

いよいよ号砲が鳴りました。

「よしっ!」

私は気合いを入れ、前の晩に覚えたとおり、腰を落として思いきり後ろに体重をかけました。

隣のお父さんも、その隣のお父さんも、全身を使って綱を引いています。

ところが、次の瞬間です。

「うわっ!」

勢いがつきすぎた私は、バランスを崩して、そのまま地面に尻もちをついてしまいました。

慌てて横を見ると、なんと隣のお父さんも、そのまた隣のお父さんも、同じように座り込んでいるではありませんか。

気づけば、お父さんチームがそろって尻もちをついた格好になっていました。

一瞬、何が起きたのか分からず、私は地面に座ったまま固まってしまいました。

すると、観客席からどっと笑い声が起こりました。続いて、温かい拍手まで聞こえてきます。

隣のお父さんと目が合い、思わず苦笑いしました。

「いやあ、やっちゃいましたね…」

「ははっ、ちょっと気合い入りすぎましたね」

私たちはお互いの姿を見て笑いながら、砂だらけの手を払って立ち上がりました。

妻の一言に返す言葉もなく

競技が終わり、家族のところへ戻ると、娘はまだお腹を抱えて笑っていました。

「パパ、すごかった!みんな転んじゃったね!」

妻も笑いをこらえきれない様子で、私の顔をのぞき込みました。

「ねえ、コツって転び方のことだったの?」

「いや、それは…」

何か言い返そうとしましたが、うまい言葉が出てきません。

私はズボンについた砂を払いながら、照れくさくて頭をかくしかありませんでした。

前の晩にあれだけ調べて、家族の前で得意げに説明までしたのに、まさかこんなことになるとは思ってもいませんでした。

その日の夕食でも、話題はもちろん綱引きのこと。

妻と娘が思い出しては笑うので、私も最後には一緒になって笑ってしまいました。

結局、私が家族に見せられたのは綱引きの腕前ではなく、見事な尻もちでした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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