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自ら設立の慈善団体に訴えられたヘンリー王子、団体の“破産危機”で裁判が異例の中断へ

  • 2026.10.20
Brian Otieno / Getty Images

自ら立ち上げたチャリティ団体から名誉毀損で訴えられるという、前代未聞のトラブルに見舞われていたヘンリー王子。英高等法院で争われていたこの法廷闘争が、突如ストップしたことが明らかになった。現地時間10月19日、英テレグラフ紙やハロー誌などが報じている。

Brian Otieno / Getty Images

事の発端は2026年4月。アフリカの子どもたちを支援する慈善団体「センテバレ」が、共同創設者であるヘンリー王子と元理事のマーク・ダイアー氏を名誉毀損で電撃提訴したことだった。団体側は、2人が組織や幹部の評判を落とす「ネガティブキャンペーンの首謀者」だと主張。これに対し王子の広報担当者は、「20年近く組織を支えてきた創設者を相手に、支援先に届けるべき資金を使って訴訟を起こすなど信じがたい」と猛反発、法廷で徹底抗戦する姿勢を見せていた。

ところが、いざ本格的な審理が始まるかというタイミングで、手続きは一時中断に。双方が書類の提出期限を延長することで合意したためだが、その理由はセンテバレ側の切実すぎる懐事情にあるという。もし裁判で負けた場合、相手側の巨額な弁護士費用や賠償金の支払いに耐えきれず、団体そのものが破産・解散に追い込まれかねないという危機感が浮上したためだ。

Pool / Getty Images

実際、団体の最新レポートによると、提訴してから総収入は20%もダウン。一般準備金は2024年末時点の23万2,000ポンド(約4,600万円)の黒字から、一気に1万ポンド(約200万円)の赤字へ転落してしまった。特に大打撃となったのがイベント収入で、前年の71万5,000ポンド(約1億4,000万円)から、2025年にはわずか7万ポンド(約1,400万円)へと激減。ヘンリー王子が参加して多額の寄付を集めていた恒例のチャリティ・ポロマッチが、王子の離脱によって開催されなくなったことが響いている。

2006年のヘンリー王子。 Anwar Hussein Collection / Getty Images

そもそもセンテバレは2006年、母ダイアナ元妃の遺志を継ぐ形で、ヘンリー王子がレソトのセーイソ王子と設立した愛着ある団体。しかし2025年3月、会長のソフィー・チャンダウカ博士との間で運営や資金調達をめぐって対立が激化し、ヘンリー王子らは「耐え難い内紛」を理由に理事を辞任。チャンダウカ会長が「王子たちの自己満足のプロジェクトだった」などと批判する一方、調査に入った英チャリティ委員会からは「双方に非があり、公の場での争いが団体の評判を傷つけた」と厳しく指摘されていた。

泥沼の法廷バトルは思わぬ資金難によって小休止を迎えたが、双方が歩み寄る気配はなし。全面決着は当面先送りされることになりそうだ。

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