1. トップ
  2. エピソード
  3. 親友の誕生日会に彼氏を連れていった私が、幹事の電話で気づいたこと

親友の誕生日会に彼氏を連れていった私が、幹事の電話で気づいたこと

  • 2026.10.22
ハウコレ

「人の誕生会に彼氏連れてきて主役奪うのはおかしいよ」電話でそう言われたとき、とっさに浮かんだのは言い訳でした。写真を見返して気づいたのは、ツーショットの数です。

居酒屋の階段を下りると、店の前で待っていた彼が片手を上げました。親友の誕生日会に、彼を紹介するつもりで呼んでいたのです。喜んでもらえると、そのときは少しも疑っていませんでした。

紹介してほしいという頼みを、誕生日に叶えたかった

1か月ほど前のランチで、親友に「今度、彼氏さんどんな人か紹介してよ」と言われていました。彼のほうは、私の友人に会うのを少し怖がっていた人です。にぎやかな誕生日会なら、彼の緊張もほぐれるだろうと考えました。サプライズのプレゼントにもなると思い、ほかの誰にも伝えませんでした。

彼を自慢したい気持ちが、まったくなかったとは言えません。

「ちょっと電話してくる」と個室を出て、彼を連れて戻ったのは、ケーキの切り分けが始まった頃でした。

「サプライズ!」

「前に紹介してって言ってたでしょ」

親友は目を丸くしたあと、彼に会釈を返してくれました。それで、もう大丈夫だと思ったのです。

笑顔の意味を、取り違えていた

彼を隣に座らせ、旅行の写真をスマホで回しました。彼が思い出話を付け足すたびに笑いが起き、並んで自撮りをする手も止まらなかったほどです。みんなの笑顔を、そのまま楽しんでいる顔だと受け取っていました。親友が空いたグラスに飲み物を注ぎ足して回ってくれていたのも、いつもの気配りだとしか思わなかったのです。

お開きのあと、「またね!」と手を振って、彼と先に駅へ向かいました。いい会だったね、と帰りの電車で話したのを覚えています。

幹事の友人からかかってきた電話

数日後、幹事をしてくれた友人から電話がかかってきました。

「人の誕生会に彼氏連れてきて主役奪うのはおかしいよ」

とっさに浮かんだのは、紹介してと頼まれたのに、という言い訳。けれど口にする前に、友人は親友の皿のケーキがほとんど減っていなかったことを教えてくれました。

電話を切ってから、あの日の写真を見返しました。彼とのツーショットばかりが続き、親友が真ん中に写っているのは乾杯の1枚だけ。主役の席を空けさせたのは、私でした。

そして...

何度も書き直して、親友にメッセージを送りました。

「人の誕生会に彼氏連れてきて主役奪うのはおかしいって言われて、やっと気づいた。本当にごめんね」

返事はすぐに届きました。

「言ってくれてありがとう。今度は3人でご飯行こう」

店選びは、親友に任せることにしました。幹事の友人には、まだきちんとお礼を言えていません。来年の誕生日会に誘ってもらえるのか、それを聞く勇気もまだ持てずにいます。

(20代女性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ