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同期の女性も来ると言えなかった俺が、「男だけ」と送る前に思い出していた彼女の返信

  • 2026.10.21
ハウコレ

忘れ物だと返せば、その場は済んだのかもしれません。けれど打ちかけた文面を消して、俺はみんなから少し離れた場所で、別の言葉を探していました。

同期4人のグループチャットに「BBQだけ参加でもいい?暗くなる前に帰るね」というメッセージが届きました。送ってきたのは、4人の中で1人だけの女性の同期です。「もちろん」と返したその手で、彼女には別のメッセージを送っていました。

送ってしまったメッセージ

彼女と付き合って1年半。同期とのキャンプは何度目かでしたが、女性の同期が加わるのは初めてでした。

前に、女性もいる飲み会の話をしたとき、彼女の返信がいつもより短かったことがあります。また同じ空気になるくらいなら、と打ったのが「今日は男だけのキャンプ」でした。説明の手間から逃げただけだと、そのときは気づいていなかったのです。

既読をつけたまま

テントを張り終え、みんなで使う大きなテントの写真を撮って「やっと設営終わった」と送りました。入り口に、中で休んでいた同期の白いスニーカーが脱いであったことには、気づいていませんでした。

BBQの準備をしている途中で、彼女から届きました。

「テントの外にある花の刺繍のスニーカー、だれの?」

写真を開き直して、ようやく分かりました。誰かの忘れ物、と返せばその場は済むかもしれない。けれど、そう打ちかけたところで、嘘の上に嘘を重ねることになると思い直しました。トングを置いて、みんなから少し離れた場所で、何度も文面を書き直しました。

「ごめん。同期の女の子も1人来てる」

「BBQだけで、暗くなる前に帰るって」

「心配させると思って、男だけって言った」

責める言葉のない返信

送ってからの数分が、ずいぶん長く感じました。届いた返信に、責める言葉は並んでいませんでした。

「来てたことより、嘘をつかれたほうが嫌だった」

「先に言ってくれてたら、別に気にしなかったよ」

不安にさせないためと思って送ったメッセージが、いちばん彼女を不安にさせていた。返事を打つ前に、そこだけはごまかさずに認めようと決めました。

「ごめん。次からは女の子がいても、ちゃんと先に言う」

「わかった。気をつけて楽しんできてね」と返ってきて、ようやくグリルの前に戻りました。

そして...

帰りにそのまま彼女の家へ寄り、BBQのグリルを囲む4人の写真を見せました。同期が片付けを手伝ってから車で帰っていったことも、聞かれる前に話しました。

次のキャンプの日程がグループチャットで決まると、彼女には最初にこう送りました。

「今回は同期の女の子も1人来る」

「了解、楽しんできて」と返ってきた画面を、少しの間眺めていました。誰が来るかを先に書くメッセージには、まだ少し時間がかかりました。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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