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「今日は男だけのキャンプ」と彼→送られてきた写真のテントの外に、明らかに女性用の靴があった

  • 2026.10.21
ハウコレ

既読がついてから返事が届くまで、思っていたより長い時間がかかりました。ようやく並んだメッセージは、私の質問への答えだけではありませんでした。

スマホが鳴って画面を開くと、彼から写真が届いていました。張ったばかりのテントと、その前に並ぶ折りたたみの椅子やバーベキューの準備。何気なく指で広げた写真の端に、見覚えのないものが混じっていました。

靴の間の青い花

付き合って1年半になる彼は、会社の同期とよくキャンプに出かけます。出発前には「今日は男だけのキャンプ」とメッセージが届き、手を振るスタンプを返していました。

写真には「やっと設営終わった」と添えられていました。テントの入り口には、泥のついたスニーカーや大きな靴が脱ぎっぱなしになっています。その間に、白地に小さな青い花の刺繍が入ったスニーカーが1足、きちんと揃えて置かれていました。

隣の靴と比べると、ひと回り以上小さく見えます。彼の同期の男の人たちが履くようには、どうしても思えません。写真をさらに広げても、持ち主らしい人は写っていませんでした。

既読のあとの長い空白

少し迷ってから、こう送りました。

「テントの外にある花の刺繍のスニーカー、だれの?」

既読はすぐにつきました。けれど、返事はなかなか来ません。誰かの忘れ物、と一言返せば済むはずなのに。洗いかけの食器を片付け、ベランダの洗濯物を取り込んでも、画面は既読のまま変わりませんでした。

今頃、どう返そうか考えているのだろうか。その想像のほうが、スニーカーそのものよりずっと嫌でした。

取り込んだ洗濯物を畳みかけたとき、テーブルに置いたスマホが3回続けて短く鳴りました。

打ち直した返事

「ごめん。同期の女の子も1人来てる」

「BBQだけで、暗くなる前に帰るって」

3通目には、男だけと言ったわけが短く添えられていました。

読み終えて最初に浮かんだのは、強い言葉ばかりでした。なんで、どうして、と打っては消し、麦茶を1杯飲みました。

同期に女の人がいることは、前から聞いていました。引っかかっていたのは、男だけというメッセージです。ゆっくり打ち直して送りました。

「来てたことより、嘘をつかれたほうが嫌だった」

「先に言ってくれてたら、別に気にしなかったよ」

少しして、返事が届きました。

「ごめん。次からは女の子がいても、ちゃんと先に言う」

「わかった。気をつけて楽しんできてね」と返して、ようやくスマホを置きました。

そして...

帰ってきた彼は、うちに寄るなりスマホを差し出しました。BBQのグリルを囲む4人の写真に、あの白いスニーカーを履いた女性が写っています。同期の女性が片付けを手伝ってから車で帰っていったことも、彼は聞く前に話してくれました。

スニーカーの持ち主は分かりました。それでも、1つだけ分からないことが残っています。

同期の女性のことで、私は一度も彼を責めたことがありません。3通目のわけを読み返しても、そこだけは納得できないままです。彼はどうして、最初から隠すほうを選んだのでしょう。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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