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「義兄さんは稼いでるんだから、3万くらいいいでしょ」半年間お金を返さなかった義弟。だが、黙っていた妻が言い放った一言

  • 2026.10.19

返す約束だった3万円

妻と結婚して間もないころのことです。

妻の実家から帰ろうとしたとき、義弟に廊下で呼び止められました。

「あのさ、ちょっとお願いがあるんだけど……。今月、お金が厳しくてさ。3万円だけ貸してくれない?」

突然の頼みに、私は戸惑いました。

「来月の給料日には絶対返すから!頼むよ」

義弟は顔の前で両手を合わせています。

正直、身内とはいえお金の貸し借りには抵抗がありました。

それでも、結婚したばかりで妻の家族との関係を悪くしたくない気持ちもあり、結局3万円を渡しました。

ところが、約束の給料日を過ぎても、義弟から連絡はありません。

こちらから催促するのも気が引けて、何も言えないまま時間だけが過ぎていきました。

半年ほどたったある夜、義弟に誘われて居酒屋へ行きました。

向かい合って飲んでいるうちに会話が途切れたので、思い切って聞いてみました。

「そういえばさ、前に貸した3万円って……いつごろ返せそう?」

すると義弟は、ジョッキを置いて笑いました。

「ああ、あれ?まだ気にしてたの?」

「いや、来月返すって言ってたから……」

「義兄さんは稼いでるんだから、3万くらいいいでしょ」

あまりにあっさりした返事に、私は言葉を失いました。

貸したつもりだったのに、義弟にとっては返さなくてもいいお金だったのでしょうか。

腹は立ちましたが、それ以上は言い返せませんでした。

帰宅後、妻に事情を話すと、妻は黙って最後まで聞き、静かにうなずきました。

親戚の前で妻が口にした一言

それからしばらくして、妻の実家に親戚が集まる機会がありました。

料理が並ぶ座卓を囲み、妻は義弟の隣に、私は座卓をはさんで義父母と並んで座っていました。

しばらくすると、義弟が嬉しそうに話し始めました。

「そうそう、聞いてよ。ずっと欲しかった趣味の道具、やっと買えたんだ!」

「へえ、よかったね」と親戚が反応すると、義弟は得意げに続けます。

「けっこう高かったんだけどさ。思い切って買っちゃった」

私は思わず箸を止めました。

私には3万円を返していないのに、高い買い物はできるのか。

そう思っても、親戚が集まる席でお金の話を持ち出す勇気はありませんでした。

すると、義弟の隣に座っていた妻が、にっこり笑って口を開きました。

「へえ、そんなに買えるなら、うちの人に借りた3万円もすぐ返せるね」

その瞬間、座卓を囲んでいた親戚たちの会話が止まりました。

義弟は妻の顔を見たまま固まっています。

「えっ、ちょっと待て。3万円借りてるのか?」

驚いた義父が義弟に尋ねました。

義弟が黙っていると、義父は表情を険しくして言いました。

「まだ返してないのか。だったら、買い物より先に返さないとだめだろ」

「……うん。ごめん」

さっきまで楽しそうに話していた義弟は、顔を赤くしてうつむきました。

そして財布を取り出すと、お札をそろえ、座卓越しに私へ差し出しました。

「……すみませんでした。これ、返します」

私は驚きながらも、お金を受け取りました。

そのとき、妻が私のほうを見て、小さく片目をつぶってみせたのです。

普段は穏やかな妻が、私の代わりにはっきり言ってくれたことが、何より嬉しく感じられました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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